デグー

デグーは、Chilean degu(Octodon degus)としても知られる、齧歯類の1種です。彼らは南アメリカのアンデス山脈周辺に生息し、ペルー、チリ、アルゼンチンに分布しています。以下では、デグーについての詳細を箇条書きで説明していきます。

【概要】

デグーは、中程度の大きさの齧歯類で、体長は約15-20cm、尾の長さは約15-20cmである。
彼らは光沢のある茶色の毛皮を持ち、尾は縞模様があります。
デグーは、群れで生活する社交的な動物で、一匹で飼育するよりも複数匹で飼育した方が健康に良いとされています。

【種類】

デグーは、齧歯類の中でも独自の科に属する唯一の種です。

【生態】

デグーは、草原や森林などの乾燥地帯に生息します。
彼らは、穴を掘って生活し、複数の出入り口がある大きな巣穴を作ります。
デグーは、植物の茎、葉、果物、種子などを食べます。
彼らは、日中に活動し、夜間は眠ります。

【寿命】

デグーは、約6-8年の寿命があります。

【飼育方法】

デグーを飼う場合、彼らが快適に生活できるスペースを提供する必要があります。
適切な飼育スペースのサイズは、少なくとも幅60cm×奥行き40cm×高さ40cm以上が必要です。
床材には、ペーパーベースのベッドディングが適しています。
デグーには、繁殖を防ぐために同性のペアで飼育することが望ましいです。
彼らは、定期的に水と食べ物を与える必要があります。

【健康管理】

デグーの健康状態を維持するためには、彼らに適切な食事を与えることが重要です。
彼らには、乾燥したハーブや野菜、種子、水の供給が必要です。
運動不足や骨に問題が生じないように、デグーが生活するスペースには適切な運動用品(ホイールやトンネルなど)を設置することが重要です。

デグーは、群れで生活する動物であるため、飼育環境が適切であっても、一匹で飼育される場合はストレスを感じることがあります。そのため、同性のペアで飼育することが推奨されます。
デグーの健康管理には、定期的な健康チェックが必要です。飼い主は、デグーの体重、毛皮の状態、目、耳、口内などを定期的にチェックする必要があります。
デグーは、糖尿病や歯の問題、脱毛症などの健康問題にかかることがあります。症状が見られた場合は、すぐに獣医師に相談することが重要です。

【病気】

デグーは、ストレスや適切な栄養不足によって、病気にかかることがあります。
代表的な病気には、糖尿病、口内炎、脱毛症、虫垂炎、肺炎、腫瘍、外部寄生虫などがあります。
病気にかかった場合は、すぐに獣医師に相談し、治療を開始することが重要です。
デグーは、社交的な性格やかわいらしい容姿から、人気のペットとして広く飼われています。しかし、デグーを飼育するには、適切な飼育スペースや食事、運動、健康管理など、多くの責任が伴います。デグーの健康状態を維持するためには、飼い主が適切な知識と注意を持って飼育することが必要です。
以下に、デグーを飼育する際のさらに詳細なポイントをまとめています。

【飼育スペースと環境】

デグーは、活発に動き回る動物であり、飼育スペースは広めに取る必要があります。
適切な飼育スペースのサイズは、2匹の場合で幅90cm×奥行き50cm×高さ60cm以上、3匹以上の場合で幅120cm×奥行き60cm×高さ90cm以上が必要です。
床材には、ペーパーベースのベッドディングや、木質のベッドディングが適しています。
デグーは、齧歯類であるため、彼らが齧ることができる木材製のおもちゃや木の枝を与えることが大切です。
温度は、18-26℃の間で保つ必要があります。高温や低温にさらされると健康に悪影響を及ぼすことがあります。
日光浴が好きであるため、日中の日光が当たる場所に置くと良いでしょう。


【食事】

デグーの主食は、乾燥した草や野菜、種子などです。特に、乾燥したハーブ類は、デグーに必要な栄養素を含んでいるため、積極的に与えるようにしましょう。
食べ物は、ボウルに入れるよりも、床面に散らして与える方が自然な形で摂取できます。
与える量は、デグーの体重の1-2%程度を目安に与えます。
甘いものや脂っこいもの、人間の食べ物は与えないようにしてください。

【健康管理】

デグーの健康状態を維持するためには、定期的な健康チェックが必要です。
デグーの毛皮が常に艶やかで、目や鼻、口の周りに異常がないかをチェックします。
デグーは、歯が伸びやすいため、定期的に獣医師による歯の切断が必要になる場合があります。
糖尿病や虫垂炎など、デグーに多い病気があるため、不調を感じた場合は早めに獣医師に相談し、適切な治療を受ける必要があります。

【注意点】

デグーは、甘いものや脂っこいもの、飼い主の食べ物に対して非常に好奇心が強く、食べようとすることがあります。そのため、飼育スペース内には人間の食べ物や調味料などを置かないように気をつけましょう。
デグーは、鳥獣保護法で保護されているため、購入する際には合法的な方法で購入するようにしましょう。
デグーは、忙しい飼い主には向いていません。彼らは、人間との交流を求める動物であり、飼い主とのコミュニケーションが重要です。
デグーは、夜行性ではないため、夜間に騒がしい場所に飼育するとストレスを感じることがあります。
デグーは、社交的な性格や愛らしい容姿から、ペットとして人気があります。しかし、飼育には多くの責任が伴います。適切な飼育スペースや食事、健康管理を提供し、デグーが健康で幸せな生活を送れるように注意しましょう。

 

エキゾチックアニマル情報
Animal Information

エキゾチックアニマル情報一覧

かわいい2匹のモルモットの画像です。
モルモットの健康を守るために知っておきたいこと:適切なケアと治療法
モルモットの健康を守るために知っておきたいこと:適切なケアと治療法 モルモットを飼うための基本知識 ・モルモットの特性と魅力 モルモットは、その小柄で愛らしい見た目と人懐っこい性格から、ペットとして人気があります。多くの
フェレット
フェレットのインスリノーマ:症状から治療、予防まで完全ガイド
フェレットは人気のペットとして多くの日本の家庭で飼われています。その魅力は多く、愛嬌があり、遊び好きであり、少ないスペースで気軽に飼える点があります。しかし、フェレットにも多くの健康問題が存在し、その一つが「インスリノー
ウサギの歯が健康で幸せ!歯科疾患の予防とケアについて
東京都新宿区 高田馬場動物病院byアニホックでは、エキゾチックアニマル専門外来を行っています。エキゾチックアニマル専門に診療を行っている獣医師がうさぎやハムスターはもちろん、ヘビやトカゲ、猛禽類など多種多様な エキゾチッ
愛するうさぎの健康を守る:皮膚病の全てを解説 - 原因、症状、検査、治療から予防まで
東京都新宿区 高田馬場動物病院byアニホックでは、エキゾチックアニマル専門外来を行っています。エキゾチックアニマル専門に診療を行っている獣医師がうさぎやハムスターはもちろん、ヘビやトカゲ、猛禽類など多種多様な エキゾチッ
高円寺駅徒歩9分

〒169-0075 東京都新宿区高田馬場2-8-26
興和ビルディングB1F-1F

03-3200-0076

犬猫

月・火・木・金・土・日

エキゾチックアニマル

月・水・木・日

診療時間

午前10:00〜12:00
午後15:00〜19:00