猫の尿に異常がある

猫の尿に異常がある

猫ちゃんの尿に異常がある場合は、膀胱炎や尿石症などの下部尿路疾患を患っていることがあります。この下部尿路疾患は再発しやすいため、適切な治療を受けて一度治ったとしても、再発予防のために療法食を続けるこが重要になります。

猫ちゃんの尿に異常が起こる原因

猫は砂漠に暮らす哺乳類の子孫で、本能的に水分摂取量も排尿回数も少なく、尿の問題を起こしやすい動物です。また、その他にも室内飼育での運動不足や肥満、与えている食事の品質、そしてストレスは膀胱炎や尿石症のリスクを高めてしまいます。

考えられる病気

猫の尿に異常を起こす病気の、約60% が特発性膀胱炎、20%が尿石症、10%が細菌性膀胱炎と言われています。いずれ病気も下記のいくつかの症状が見られます。

  • おしっこの回数が増えた
  • おしっこが赤色やピンク色になる
  • おしっこがなかなか出ない
  • うめいたり、踏ん張ったりしながらおしっこする
  • トイレ以外の場所でおしっこをする
  • 陰部を頻繁に気にする

特発性膀胱炎

原因がはっきりしない膀胱炎の事を言います。比較的若い猫に多く、治っても再発しやすいという特徴があり、もともとの猫ちゃんの体質と、何らかのストレスが引き金となって発症すると考えられています。

尿石症

腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気です。
猫自身の体質や細菌感染、不適切なキャットフードのために、オシッコの中にマグネシウム、リン、カルシウム分などのミネラル成分が増えたり、尿のpHバランスが崩れたりすることで結晶や結石ができやすくなります。

細菌性膀胱炎

膀胱の中は通常「無菌」ですが、その膀胱に細菌が侵入してしまい炎症を起こしてしまったことによって起こる病気です。何かしらの原因で免疫力が低下してしまった状態の猫ちゃんに多く見られます。

往診での診察の流れ

例えば)尿石症の場合

猫ちゃんの尿に異常がある場合の検査は「尿検査」と「超音波検査」です。「尿検査」は尿を取り(採尿)試験紙や顕微鏡で出血・細菌・結晶などの有無を確認します。「超音波検査」では膀胱自体の状態や膀胱内に結石がないかを確認します。
いくつかの検査で尿の中に結晶が発見された場合、抗生物質や消炎剤の注射や内服薬での治療と、療法食を使い結晶を溶かすことと再発の予防を行います。

診療費の目安(税込)

例えば)軽度角膜炎の場合

診療内容 目的 価格 保険適用対象
往診料 5,500円
初診料 2,200円
尿ステック検査 出血などの確認 3,300円
超音波検査 膀胱内の確認 4,400円
抗生物質内服 症状の緩和 1,650円
療法食 再発防止 1,650円
合計 18,700円
保険負担分 保険負担70%の場合 -8,085円
飼い主負担額 10,615円
注意事項

実際の症状によって診療検査内容は異なります。
ご加入のペット保険の種類によって金額が変更となる可能性があります。

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