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ノルウェージャンフォレストキャットは北欧・ノルウェーの生まれで、「森の妖精」という愛称を持つ美しい大型の長毛種です。気品のある顔つきにフワフワした毛質で人気猫の上位に常にランクインしています。
ノルウェージャンフォレストキャットの歴史は非常に古く、10世紀頃古代ビザンチン帝国(現トルコ)からきた「ドメスティック」と「アンゴラ」という、猫種の自然交配が始まりだとされています。他にも北欧の神話に登場する「女神フレイヤ」が乗るソリを引いていた。という話や、北欧神話に登場した雷神トールが、地上から猫を連れ去ろうとした時に重くて連れ去ることができなかったという話など様々な伝説がありその歴史は4000年前にさかのぼるとも言われています。
そんなノルウェージャンフォレストキャットは、ノルウェーでは昔からポピュラーな猫とされていました。しかし20世紀に入るまでメインクーンとの区別が困難だった為、長い間正式な品種としては認められていませんでしたが、1979年にアメリカに持ち込まれ、1984年品種として正式に公認されました。
1、穏やかだけど好奇心旺盛
性格が穏やかな子が多いですので、先住猫や小さなお子さんともすぐに打ち解けられる性格をしています。そんな大人しい猫ですが、「犬みたい」と言われるほど人懐こく、遊んでもらうことも大好きです。フレンドリーなので人間とのスキンシップを好みます。好奇心も旺盛なので愛情を示してあげるためにも毎日必ず遊んであげるといいですね。オスとメスでの性格の違いが多いようで一般的にはオスは甘えん坊でメスはより神経質な子が多いようです。
2、イタズラ大好き
日頃から運動量がとても多く好奇心旺盛な所から、部屋中を元気に駆け回ったり、押入の中や戸棚の上などを探検したがったりといたずらっ子な性格の子が多いですがそれも愛嬌です。無理に叱ってしまうと飼い主さんのことを「怖い」と思うようになり、近寄ってこなくなる恐れがあります。ですので飼い主が部屋を荒されない為にも家具の配置などを工夫するといいですね。基本的にずっとジッとしてるタイプではありませんが、飼い主とゆっくり過ごすのも好きなようです。
3、我慢強い
もともと忠実な性格でとても賢いですので、飼い主さんとの信頼関係がある場合はしつけはしやすい品種です。しかし、慎重で辛抱強いところがあります。これは寒さの厳しいノルウェーの森に住んでいたことで忍耐力がついたのだと言われています。鳴くことが少ないという特徴があり、アパートなどの集合住宅でも飼いやすいと良い点もありますが、逆に嫌なことがあってもじっと耐えてしまいますのでそれでストレスが溜まって体調を崩すことにもなります。抱っこやスキンシップを無理強いするとそれもストレスになりますので、程よくしっかりと愛情を注いであげましょう。
1、毛並み
ノルウェージャンフォレストキャットはノルウェーの森の中など寒さの厳しい場所で住んでいましたので、寒さに耐えられるように保温性と耐水性に優れた毛に覆われていて、毛並みが豊かなのが特徴です。その毛並みはダブルコートで雪や風から体を守るオーバーコートと羊毛のようにフワフワしたアンダーコートの二重になっています。足の肉球の隙間から長い毛が生えていて、雪道でも歩けるような役割を果たしています。この毛並みから極寒の自然を生き抜いてきた歴史がうかがえますね。
昔は主に森に生息していた野良猫でしたので、現在でも様々な毛色をしている子もいます。毛色は、ブラック系・ブルー系・ブラウン系・ホワイト系・レッド系など様々です。被毛の模様もパターンが多くあります。数が多いのは、ブラウンかホワイト系統と言われています。
2、体格がいい
ノルウェージャンフォレストキャットは猫種の中でも大型です。体重もオスで4.5kg~8.0kg、メスで2.8kg~5.5kg程度にもなるとされていて、一般的な猫が1年で成猫へと成長する中、完全な成猫になるまでには3~4年程度かかるともいわれています。猫全体での成猫の平均体重は3.5~4.5㎏となっていますので、大型の猫なだけあって平均体重は断然上回っています。
3、運動神経が抜群
ノルウェーの森の中を駆け巡りながら狩りなどをして生活していた猫ですので運動能力がとても高いです。
大型の体は筋肉が発達しており骨太で、力の強い脚にはとても丈夫な爪が生えていますので、木や岩場などに登ったり獲物を獲るのも得意です。
高いところに登って視界を確保していたという習性が残っていますので、室内でも本棚や家具などの上といった高いところを好みます。運動することがのても大好きな猫ですが、室内環境に高低差をつけ、運動できるようにしてあげたら室内だけでも充分に飼育することができます。
ノルウェージャンフォレストキャットはロングコートですのでブラッシングが大変だと思われがちですが毛質が絡まりにくいのでブラッシングはそこまで手間はかかりません。ブラシとコームを両方使って、抜け毛と毛艶を良くして下さい。朝夕2回ほど、もつれそうな所を定期的に丁寧に梳いてあげるとよりブラッシングに手間がかからないです。ブラッシングもコミュニケーションの1つですのでしっかりやってあげることで飼い主さんとの絆を深める何も良いですよ。
シャンプーは少々手間で、毛をかき分けると体の脂でオイリーです。毛が多いので中々被毛の下の方まで水が浸透ませんので、小さいうちからシャンプーに慣らしておくと良いです。長毛種ですので、リンスまでしっかりしてあげましょう。毛が長い分、洗い流しが多くなります。皮膚トラブルの原因になりますので、しっかり流してあげましょう。