メインクーンがなりやすい病気・ケガ、性格も解説

メインクーンがなりやすい病気・ケガ

メインクーンがかかりやすい病気はこちらです。病気の発見が遅れると、仮に治療が成功したとしても高額の治療費がかかります。病気は早期発見・早期治療を意識しましょう。

  • ピルビン酸キナーゼ欠損症(ぴるびんさんきなーぜけっそんしょう)
  • コロナウイルス(ころなういるす)
  • 子宮蓄膿症(しきゅうちくのうしょう)
  • 大腿骨頭すべり症(だいたいこっとうすべりしょう)
  • 股関節形成不全症(こかんせつけいせいふぜんしょう)
  • 腹膜心膜横隔膜ヘルニア(ふくまくしんまくおうかくまくへるにあ)
  • 家族性心筋症(かぞくせいしんきんしょう)
  • 眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)

メインクーンの特徴

メインクーンの歴史

メインクーンは北アメリカでもっとも古い猫の一つですが、その起源は諸説あります。

最も知られているユニークなものはメインクーンはアライグマと猫の交雑によって生まれたという説です。実際には不可能な組み合わせですが、メインクーンの身体の大きさと毛色、被毛の特徴から生まれた伝説と考えられています。

また、数ある逸話の中で最も現実的な説としては、北欧の猫がバイキングまたは交易ルートで北米に入り、土着の猫と交雑して生まれたというものです。メインクーンはノルウェージャンフォレストキャットとの類似点が多数あることからも、非常に有力な説だと考えられています。

アメリカでは早くからキャットショーに出陳された人気の猫種で、1895年にはマディソンスクエアガーデンでのキャットショーで最高賞を受賞しました。

しかし、1900年代に入ってからは、ペルシャ猫に人気を奪われてしまい、人々の関心がメインクーンから離れたことで、血統の登録は先走りになりました。そこで、メインクーンの繁殖家と愛好家たちが、1968年メインクーンの専門クラブ「MCBFA(メインクーン・ブリーダー・ファンシャーズ・アソシエイション)」を設立すると、少しずつ人気が回復していきました。

また、1980年までに、TICA、CFAほかすべての血統登録団体に猫種として登録されました。

名前の由来については、メイン州の「Maine」とアライグマを意味する「Racoon」を合わせたもので、今ではメイン州の「州猫(State Cat)」に定められており、またの名を「アメリカンロングヘアー(American Longhair)」と呼ばれて親しまれています。

メインクーンの大きさ・見た目

メインクーンはがっちりとした骨格と広い胸幅に立派な飾り毛を持ち、胴長でまるでヤマネコのように大きな体を持った猫です。

ノルウェージャンフォレストキャットと似ているとされていますが、ノルウェージャンフォレストキャットの横顔が直線的なのに対し、メインクーンの横顔の鼻筋は柔らかい曲線を描いているという違いがあります。

四角い顔立ちにとがった耳があり、耳には多くの毛が生えています。

全身は冬の寒さに耐えられるダブルコートの厚い被毛に包まれ、尻尾が長くふさふさとしており、雪の中でも滑らないように肉球の間にも毛が生えやすくなっています。

毛色はブラック、ホワイト、レッド、ブルー、クリーム、タビー、ブラウン、シルバーなどが知られていますが、バイカラーやキャリコ(三毛)なども存在します。

また、「世界一尾が長い猫」「世界一ひげの長い猫」などの記録がギネスブックに登録されています。

体重は4~9㎏、平均寿命は12歳~15歳ほどです。

メインクーンの性格

メインクーンの性格は明るくお茶目で、愛情深い性格です。人が好きで室内では家族に付きまとうのに、べたべたすることはあまりないうえ、犬やほかのペット、子どもとも仲良くでき、来客にも愛想よく接することができます。

メインクーンは猫の中でも知性が高く、人間のすることに興味を持ったり、投げたボールを取ってきたりなど、犬のような訓練ができます。

また、体の大きさに似合わず高く可愛らしい声で鳴き、いつまでも子猫のようなしぐさをみせたりなど愛らしい一面も魅力の一つです。

メインクーンを飼うときの注意点

運動スペースを確保する

遊ぶのも大好きなメインクーンは、運動量が足りないとストレスが溜まってしまいます。遊ぶときは他の猫と同じく走ったりジャンプをしたり、高いところも好きなので、それなりの遊ぶスペースが必要になります。また、メインクーンはその体の大きさから低めのテーブルなどには簡単に手が届くこもいるので、家具の配置などに考慮しつつ、運動不足にならないような内装を作りましょう。

餌の量に気を付けて

メインクーンは体が大きいので、食べる量も他の猫よりも多いのが特徴です。当然、かかる食費も高くなりますが、なにより健康のために、餌を食べ過ぎないように食事管理をすることが大切になります。

肥満になってしまうと、糖尿病や他の病気を誘発してしまうため、与える量をしっかりと把握して、餌をあげましょう。

手入れはこまめに

メインクーンは長毛種ですが、毛並みは滑らかなうえ、毛玉になりにくいと言われています。ですが、放っておけばフェルト状になってしまうため、定期的にグルーミングが必要になってきます。

日頃の手入れとして、1日1回スリッカーブラシで全身を梳いた後、仕上げにコームで毛の流れを整え、春と秋に来る換毛期にはさらに抜け毛が多くなるため、1日2回ほどはブラッシングしてあげましょう。

シャンプーは月に1~2回を目安に入れてあげましょう。シャンプーの前後にも丁寧にブラッシングをし、毛玉の原因になるので濡れた毛はしっかり乾かしてあげましょう。

長毛種は夏の暑さが苦手な猫が多いため、夏の間だけサマーカットにしてしまうのも一つの手です。毛を刈ることで抜け毛や暑さの対策にもなりますが、バリカンは音の出る道具なうえ、必要以上に他人に触れられることが苦手な猫もいるので、嫌がる素振りを見せた場合はストレスにならないよう大人しく諦めましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演