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ラグドールがかかりやすい病気はこちらです。病気の発見が遅れると、仮に治療が成功したとしても高額の治療費がかかります。病気は早期発見・早期治療を意識しましょう。
ラグドールは、1960年当時、アメリカ・カリフォルニアに住んでいた女性ブリーダーのアン・ベイカーが「ジョセフィーヌ(Josephine)」という名の白い猫をを元にペルシャとバーマン、更にバーミーズなどを交配させて誕生しました。
彼女は、この猫の魅力に自信を持ち、新しい品種として育成することをビジネスと結びつけて計画しました。ラグドールの品種名は、登録商標でもあり、既存の猫血統登録団体には登録せず、新しいIRCAを設立、ラグドールの血統管理と個体管理をフランチャイズビジネスの本部として行おうと考えていました。
しかし、1975年になると、このような仕組みに疑問を持ったデニー・デイトンを中心としたグループがベイカーと袂を分かち、ラグドールをもっと世に知らしめるべく、独自の活動を始めます。
そして、1970年代以降、固定化したラグドールは、初期の作出者以外の繁殖者によって、有力な血統管理団体CFAやGCCF、FIFeに登録することができました。
また、1994年には、あまりに厳密なブリーディング規則に嫌気がさしたグループがIRCAから独立し、後にラグドールの血統から「ラガマフィン」という別品種を作り出します。
猫名は英語で「(布製の)ぬいぐるみ」を意味する「ragdoll(ラグドール)」からで、抱き上げるとまるでぬいぐるみのようにおとなしくして身を任せてくれるところから着想を得たようです。
ラグドールは、顔や手足などに特徴的な斑の入る毛色の、ミディアムロングの被毛を持つ猫です。
体型はロング&サブスタンシャルタイプで、大きめの頭にややつり上がった青い目、丸い顔をしています。
尾と体長は同じくらいの長さで、筋肉質で重量感のある体格です。
ラグドールの毛色はシール、ブルー、レッド、クリーム、ライラックのポイント、これらのタビーポイント、バイカラー、トーティ(サビ)などがあります。
ラグドールは、毛色だけではなく斑の入り方にも特徴があり、顔や手足、尾などにアクセントが入る「ポイント」、四足に手袋や靴下を履かせたような「ミテッド」、2色混合しているのがトーティ、2色が分かれているのがバイカラーになります。
また、生まれたときはほぼ全身が白く、成長にしたがって毛色が発生していきますが、完全に発色するまで2年近くかかることもあります。
体重は4.5~9㎏、平均寿命は14歳~16歳ほどです。
人懐っこく穏やかな性格で、抱っこされてもその名の通りぬいぐるみのようにおとなしくしている温厚な猫です。
子どもや他の動物とも物怖じせずに仲良くできるので、家庭で飼いやすい社交的な猫でしょう。
また、とても従順で物静かな性格なのでしつけがしやすく、無駄鳴きが少ないです。
帰巣本能が強く、模様替えや引っ越しなどの自分を取り巻く環境が変わるような変化が起きるとストレスを感じてしまうことがあります。
家庭内では、ほかの猫やペットより人間に関心を持ち、常にさりげなくそばにいるような猫です。
おっとりして穏やかな性格なので、外での危険に素早く反応することができません。外飼いはラグドールの寿命を短くしていしまう可能性が高いので、完全室内飼いを徹底しましょう。しかし、室内であっても、高いところに重いものを置いて落ちてきたりしないようにするなどの注意は必要になります。
運動にあまり関心を持たないため、肥満になりやすい傾向があります。
しかし、ラグドールも猫なので遊ぶことは大好きですので、適度な運動をさせるために飼い主がおもちゃで遊ぶなどして肥満を予防いましょう。ラグドールは体が大きいので遊ぶときは広いスペースを確保しましょう。
キャットタワーなどもあると良いですが、あまり高すぎると登ってくれないこともあるため、少し低めのものや登りやすいものにすると良いでしょう。
帰巣本能が強いので、初めて来た家や新しく引っ越す家に来たばかりの時は神経質になりがちな性格をしてるため、新しい環境に慣れるまではあまり構わず、ハウスやケージなど安心して過ごせる場所を作って、猫の方から自主的に動き出すまでそっと見守りましょうう。
ラグドールの分厚い被毛は、ブラッシングやコーミングを怠るとあっという間に回復不能な毛玉になります。穏やかな性格なので毎日の習慣にして慣れてしまえばブラッシングやコーミングを嫌がることもありません。日々の習慣として必ず行いましょう。
ラグドールは声が小さいので、ベランダやトイレ、クローゼットなどに入ってしまって戸が閉まっても声が聞こえないまま閉じ込められてしまうことが度々あるようです。首輪に鈴をつけてどこにいるか音でわかりやすくするなどの工夫が必要になります。