サイベリアンがなりやすい病気・ケガ、性格も解説

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サイベリアンがなりやすい病気・ケガ

サイベリアンがかかりやすい病気はこちらです。病気の発見が遅れると、仮に治療が成功したとしても高額の治療費がかかります。病気は早期発見・早期治療を意識しましょう。

  • 肥大型心筋症(ひだいせいしんきんしょう)
  • 毛球症(もうきゅうしょう)
  • 尿路疾患(にょうろしっかん)
  • 多発性のう胞腎(たはつせいのうほうじん)

サイベリアンの特徴

サイベリアンの歴史

サイベリアンはロシアで生まれた猫とされていますが、その起源は確かではありません。

人工的ではなく、自然発生したサイベリアンは1000年以上も前から生息しており、姿もあまり変化していないだろうといわれています。

近年行われた遺伝子解析によると、ペルシャやアンゴラを含めた全ての長毛種の祖先ではないかとも考えられています。

サイベリアンとはシベリアを指しますが、極寒のシベリアは野生ネコの存在する北限地域です。この地域で生き延びるための身体的な特徴や生活行動がサイベリアンには見られます。そのひとつに「ビヤ樽型」と呼ばれる体型があります。ビヤ樽型とはビア樽のように丸くなった体系を表しています。また「トリプルコート」と呼ばれる珍しい被毛の個体が多く存在していることも特徴です。猫の被毛はふつうシングルコートかダブルコートだとされています。しかし、サイベリアンは「トリプルコート」と呼ばれる三重構造の被毛をまとっています。「ガードヘア」と呼ばれる脂分の多い被毛が外側に生えていることで、水分をはじいたり、乾燥から身を守っています。

長毛でサイズも大きいことからノルウェージャンフォレストキャットやメインクーンとも比較的近い血縁であると考えられていますが、上記のような「ビヤ樽型」、「トリプルコート」といった特徴はサイベリアン特有のものです。

サイベリアンは、1871年にイギリスで初めて開催されたキャットショーに出陣され人気を得ることとなりました。しかし、その後ロシアではソビエト連邦が成立し、ソビエト連邦政府は他国との交流や交易を制限したため、ペットも輸出入が禁止されます。そのため、海外ではサイベリアンは入手が非常に難しい猫として知られていました。

また、当時のソビエトでは食料不安からペットの飼育が禁止され、野生での交配のみで血筋は保たれているという状況でした。

1980年代に入り、愛好家たちによってようやくサイベリアンの育種が開始されます。そして、ロシア国外に輸出されるようになったのは1987年以降のことでした。当初は、ポーランドやドイツなど政治的に近い国やスカンジナビア3国のように地理的に近い国に限られて輸出が行われていました。

ロシアとの冷戦時代であったアメリカに輸出されたのは1990年になってからのことでした。文化交流プログラムを通じて、数頭がアメリカの繁殖者に贈られました。

1992年にTICA(猫の世界最大の血統登録機関)が新猫種の予備登録を行い、1996年には正式に猫種として登録されることになりました。

ソビエト連邦崩壊後は広い地域への輸出が可能となり、サイベリアンは世界中へ広がり始めました。

現在でもサイベリアンはロシアを代表する猫として、世界中で愛されています。

サイベリアンの大きさ・見た目

平均体重は4~9kgで、オスの場合は10kgを超えることもあります。骨の量が多く、骨格はがっちりとしており、筋肉もしっかりついています。

被毛はやや硬めで長毛、色はソリッドカラー、タビー、バイカラーなどさまざまな色が存在しています。

体だけでなく、耳や尻尾の毛までふわふわしています。

サイベリアンの性格

サイベリアンは温和で従順です。また賢い面もあるため、犬のようだといわれることもあるようです。しつけもしやすいといわれています。

また、愛情深い性格でもあります。しかし、テリトリー意識が強く、仲間と認めていない相手には冷淡な一面を見せることもあります。

そのため、家族以外には冷たいといったこともあるかもしれません。

もともと寒い地域で生活していた猫であるため、忍耐強いという特徴もあります。

また、個体差はありますが、水を怖がらない性質も持っています。

サイベリアンを飼うときの注意点

極寒の荒地で暮らすこともあったサイベリアンは大型犬の中では例外的なほどの跳躍力を持っています。キャットタワーは、体重に耐えられるようなしっかりとしたものを選びましょう。

水を怖がらないという特徴があるため、風呂や洗濯機に入り込んでしまう恐れがあります。留守にする際などは、忘れずに風呂や洗濯機のふたを閉めてください。

また、鑑賞魚をかっている場合にも、サイベリアンのおもちゃとなってしまうことがあるので注意が必要です。

サイベリアンは猫アレルギーを起こしにくいといわれていますが、必ずしもアレルギーを起こさないというわけではありません。猫アレルギーの方が飼育する際は十分注意してください。

サイベリアンは3年くらいの年月をかけて、ゆっくり成長していきます。その間はバランスよく食事をとり、適度に運動させましょう。肥満にならないよう気をつけてください。

被毛は長毛であるため、こまめなお手入れが必要です。1日に1回はブラッシングやコーミングを行いましょう。できた毛玉を放置すると、皮膚疾患の原因になってしまいます。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演