目次
オシキャットがかかりやすい病気はこちらです。病気の発見が遅れると、仮に治療が成功したとしても高額の治療費がかかります。病気は早期発見・早期治療を意識しましょう。
1964年、アメリカ、ミシガン州バークレーのブリーダーであるヴァージニア・ダリーがアビシニアンの毛色にシャムの模様を持つ猫を作ろうと考え、アビシニアンとシャムの交配を行いました。この交配で生まれた1代目の子猫たちは、全員がアビシニアンと同じ毛色を持っており、シャムの模様はありませんでした。その後、この1代目の子猫たちを交配させてみたところ、生まれてきた2代目の子猫たちにはダリーが求めていた模様がついていました。
その2代目の子猫たちの中に少し変わった斑点模様の子猫がいました。ベージュの地色に茶色の細かい斑点を持つこの猫はトンガと名付けられました。ダリーの娘は、トンガを新しい猫種だと考え、トンガの模様がオセロットというヤマネコに似ていることから「オシキャット」と呼ぶことにしました。これが現在のオシキャットの源流となっています。
しかし、ダリーとってこのトンガの模様は目的とは違うものであったため、トンガの去勢をしてしまいます。
その後ダリーは、有名な遺伝学者のクライド・キーラー博士が、トンガによく似た猫種を作出しようとしているということを知ります。ダリーはキーラー博士に連絡を取り、トンガの存在を話しました。トンガはすでに去勢済みであったため、トンガの両親を使って何度か交配を試みます。そしてトンガとよく似たオス猫を生み出すことに成功し、その猫はドットソンと名づけられました。
その後、別のブリーダーも加わってこの血統の改良が行われ、斑点を持つネコは、アメリカンショートヘアとの交配から、がっしりした体型になり、現在のオシキャットの姿になりました。また、アメリカンショートヘアとの交配により、シルバーの毛色も誕生しました。
こうしてオシキャットは、新しい猫種として1966年にCFAに登録を申請しましたが、この時は受理されず、予備登録されることになりました。
そして、オシキャットに魅了された他の繁殖家の努力により、1978年にCFAにようやく公認登録されることになりました。
1998年にはイギリスのGCCFにも登録されています。
斑点のある美しい被毛と、賢くて人懐っこい性格から、今では世界中で愛されている猫種となっています。
体重は3.5~6kg、中型~大型のセミフォーリンタイプです。体は筋肉質でしっかりしています。
全身に斑点模様があることが大きな特徴です。被毛は短めでつやがあります。尻尾は細長いです。
毛色は、代表的なものでブラウンスポットのあるタウニー、その他にはシルバー、ブルー、チョコレート、ラベンダー、シナモンなど、全部で12種類が認められています。
目の色はグリーン、ヘーゼル、イエローなどがあります。
オシキャットは大変人懐っこく、甘えん坊な性格です。
そのため、留守番は少し苦手な傾向があります。
一方、繊細で臆病なところもありますので、人に慣れるまでに少し時間がかかります。時間をかけてコミュニケーションをとるようにしましょう。
また、頭がいいという特徴もあります。
芸をすぐに覚えるという点から「猫の皮をかぶった犬」といわれることもあります。
名前を呼べばこちらへ来たり、ボールを投げれば取って来たり、お座りをすることができたり、ハーネスやリードを使って散歩ができることがあります。しつけは比較的しやすいです。
甘えん坊な性格であるため、留守番は苦手です。
どうしても飼い主さんの留守が多くなるようでしたら、ほかのペットと一緒に飼育することも検討したほうがいいかもしれません。
しかし、弱気で依存心があるため、猫同士の戦いで負けてしまうとかなりのストレスがかかります。そのため、家で飼う際には相性のいいペットと飼育をする必要があります。
また、活発で遊ぶことが大好きな猫種でもあります。
キャットタワーを置くなど、のびのび遊べる環境を用意してあげましょう。
ストレスをためやすい性格でもあるため、環境の変化などには十分に気を使ってあげましょう。
抜け毛はそこまで多くはありませんが、季節の変わり目には抜けることがあります。毛の手入れはこまめに行うようにしましょう。