作成日: 更新日:
目次
マンチカンの平均寿命は、だいたい10歳から13歳ぐらいであると言われています。
日本の猫全体の平均寿命は15歳となっているので、マンチカンの寿命は一般的な猫の平均寿命より少し短くなっているようです。
ただ、マンチカンは比較的新しく誕生した猫の品種であるため元となるデータが少ないのが実情であり、はっきりしたことは分かっていないようです。
一般的な猫の年齢表では、猫が1歳で人間の17歳、2歳で23歳、3歳で28歳ぐらいであると言われています。
それ以降は1年ごとに4歳ずつ足されて計算していくケースが多いようです。
猫は生まれてから最初の1年間で急激に大きくなり、特に子猫の頃にはさまざまな病気にかかりやすいので、注意が必要です。
ここでは、マンチカンがかかりやすい病気について述べていきます。
短足のマンチカンは「猫界のダックスフンド」とも呼ばれており、足が短い分足や腰に負担がかかりやすくなり、椎間板ヘルニアになる可能性があります。
椎間板ヘルニアにかかると歩き方がいつもと違っていたり、時には失禁してしまう場合もあります。
なるべく激しい運動は避け、腰に負担がかかりやすい肥満体質にならないよう普段から食事面などを注意してあげましょう。
猫は毛づくろいをよくする動物で、そのため時々毛玉を吐き出すことがあります。
ただ、毛玉をうまく吐き切れていないこと、またはストレスなどにより毛づくろいの回数が増加することにより毛球症になる場合があります。
毛球症を防ぐためには、飼い主様が日常的に猫にブラッシングしてあげることもとても大切です。
毛球症になると食欲がなくなったり、また吐き気や便秘などの症状が出る場合があるので、いつもと変わった様子はないか、常に気をつけてあげましょう。
マンチカンの死因となる病気として一番に挙げられるのが、猫伝染性腹膜炎です。
猫伝染性腹膜炎はコロナウイルスの一種である猫伝染性腹膜炎ウイルスにより感染します。
猫腸コロナウイルスは多くの猫が保有しています。普段は病原にはならないウイルスが、原因不明で突然変異して猫の体内に現れることにより発症します。
猫伝染性腹膜炎ウイルスに感染するのはウイルスを保有した猫の10%以下と言われていますが、致死率がほぼ100%と言われている、大変怖い病気です。
乾性型の猫伝染性腹膜炎の場合は、肉芽腫ができたり、食欲不振や体重減少、また腎臓や肝臓などの病気や目の病気が現れます。
湿性型の猫伝染性腹膜炎の場合は、タンパク質を含んだ液が、胸腔、腹腔、心膜腔などにに溜まります。
また、腹部に水が溜まり膨らむ場合もあります。
残念ながら、猫伝染性腹膜炎ウイルスを治す薬はまだ開発されていません。
つまり主な治療法は、症状の悪化を抑える対症療法が中心となります。
対処療法としては、抗生物質の投与、免疫力を高めるためのネコインターフェロンの投与、炎症を抑えるための抗炎症薬の投与などの治療が行われます。
湿性型で腹水や胸水が溜まっている場合は、注射針を用いて溜まった水を抜く場合もあります。
また多頭飼いの場合は、猫伝染性腹膜炎に感染している猫と他の猫が接触しないように隔離することも大切です。
以下では、マンチカンを長生きさせるためのさまざまな方法について述べていきます。
マンチカンは猫種の中でも比較的肥満になりやすい猫種であると言われています。
なので食事面では特に注意が必要です。
栄養価の高い高カロリーなキャットフードは避け、なるべく栄養バランスの取れた低カロリーのキャットフードを選んで与えるようにしましょう。
肥満防止には運動も大切ですが、短足のマンチカンはあまり激しく運動させると腰や足などを痛める可能性があります。
肥満の心配のある猫には食事制限が一番有効な手段とになります。
食事の量は1日の最低限必要な量を与えるようにし、もしおやつを与える場合も猫の身体のために最小限にするよう心がけましょう。
人間に飼われている猫にとっては、家の外に出ることは感染症や事故などのリスクがあり、デメリットはありますがメリットはあまりないように思われます。
ある調査では、室内飼いの猫の平均寿命の方が家の外に出る猫の平均寿命より長いというデータもあるようです。
なので猫を長生きさせたい場合は完全室内飼いをおすすめします。
避妊・去勢手術は雌猫の妊娠を防ぐだけではなく、さまざまな病気を予防する手段ともなります。
ある程度の月齢を過ぎたら、動物病院の医師に避妊・去勢手術の相談をしてみましょう。
動物病院で定期的な検査を受けることにより、病気の早期発見やかかっている病気の悪化を防いだりすることが可能となります。
特に子猫はまだ免疫力も低いので、感染症などの病気に注意してあげましょう。
また、シニアと呼ばれ始める7歳以降の猫も、健康管理にくれぐれも注意してあげましょう。