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トイプードルは体が小さく、人間の手によって小型化されてきた犬種でもあり難産になってしまう可能性があるということを認識しておく必要があります。
股関節に問題を抱えている場合や遺伝性疾患があり、体重が2キロ未満の場合は、妊娠しても流産してしまう確率が高く、赤ちゃんに病気が遺伝してしまう可能性もありますので出産をあきらめた方がよいでしょう。
妊娠約30日頃から妊娠を確認するエコー検査を受けることができます。診察、エコー検査代として約5,000円かかります。
また、安全なお産のためにレントゲン検査を受けましょう。妊娠後45日頃から胎児の大きさと頭数、母犬の骨盤の状態を確認することができます。診察、レントゲン代で約5,000円かかります。
交配するにあたり愛犬に遺伝性疾患がないか、体調に問題はないかをかかりつけの動物病院で検査してもらいましょう。
交配相手探しは一般的に雌のほうから行われます。ブリーダーやペットショップ、専門雑誌での紹介など様々な方法がありますが、必ず信頼できる交配相手かどうか直接自分で見てから交配をお願いしましょう。
血統書の有無、健康診断の受診状況、体のサイズや性格についてもよく確認します。
犬は多頭で産まれてくるので子犬の行先をある程度決めてから交配するようにしましょう。
また、交配相手を決めるうえでカラーのかけあわせにも注意が必要です。
シルバーの毛色にレッド・ブラウン・アプリコットの毛色とのかけあわせやブラウンの毛色にホワイト・レッド・アプリコットの毛色とのかけあわせは「やってはいけない組み合わせ」としてよく紹介されているものです。
不適切なかけあわせはメラニン色素へ悪影響を与え、健康への問題が生じることがありますので注意しましょう。
通常交配相手に5万円ほどを支払います。チャンピオン犬やベストブリーダー犬の場合は費用は高額なります。交配回数、妊娠しなかった場合、費用などは、事前に交配相手に確認しておきましょう。また、費用を子返しにする場合もあります。
犬が妊娠して出産するまではあっという間です。出産予定日が近づいてきたら余裕をもって準備を始めましょう。愛犬の体調に何かあった時に慌てることのないように、かかりつけの動物病院の連絡先を家族みんなで共有しておくことも大事です。
ガーゼ 新聞紙 タオルやブランケット タオル ペット用ヒーター(寒い時期)糸
消毒済みのはさみ ペットシーツ 子犬用のミルク 哺乳瓶 ビニール手袋 洗面器
分娩予定日の1週間前から人目の少ない落ち着ける場所に産箱を置きましょう。
段ボールで産箱を作り、タオルとちぎった新聞紙を敷き、寒い時期はその下にヒーターを入れます。
高さは子犬が這って出ないように15㎝から20㎝ぐらいにしましょう。
犬の出産は自宅で自然分娩の場合は高額な費用はかかりません。動物病院で出産する場合は5万から10万円、難産となり帝王切開の場合は10万円ほどの費用がかかります。
交配後約60日ぐらいから出産の兆候が見られるようになります。
・食欲がなくなり、食べても嘔吐してしまう。
・トイレが近くなる。便が軟らかめになる。
・落ち着きがなくなり、うろうろする。
・体温が0.5~1度低くなる(37.5度)
・営巣行動が頻繁になる。(床をガシガシ引っ掻く)
・呼吸が激しくなる。
上記の兆候が見られたら、訪問者は控え、むやみに母犬に近づかないように刺激せずにそっと見守るようにしましょう。
65日を過ぎても出産が始まらない場合は、母犬のおなかの中で赤ちゃんが大きくなりすぎて難産になる危険がありますので、すぐにかかりつけの病院に連絡し指示を仰ぎましょう。
赤ちゃんは羊膜に包まれた状態で産まれ、母犬が羊膜を破り、へその緒を噛み切り、
鼻先を舐めて呼吸を促しますが、母犬がうまくできない場合は飼い主さんのサポートが必要です。
母犬の口元に赤ちゃんを持っていき舐めさせるように促します。うまく舐めない時は乾いたタオルで羊膜をとってやりましょう。
根元から2㎝のところを糸で縛り、手前の少し離れた所を消毒済みのはさみで切ります。
詰まっている羊水を出してあげないと赤ちゃんが呼吸ができないので、飼い主さんが直接口で吸って出しましょう。産声を上げたら羊水が取れたサインです。
出産後の母犬は免疫力が弱くなり、体調を崩しやすい状態です。体温の状態やぐったりしていないかなど常に母犬の様子に気を配ってやりましょう。
子犬の熟睡中に、軽く散歩に連れて行くと母犬の気分転換になるでしょう。