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トイプードルの手首から肘までは橈骨と尺骨という細い2本の骨で支えられています。トイプードルの骨折に多く見られるのは、前足部分の橈尺骨の骨折です。
小型なトイプードルの橈尺骨は人間の指の骨ほどの細さしかないため、思わぬ拍子で折れてしまいます。
また、ご飯が欲しい時や、飼い主さんに甘えたい時にぴょんぴょんと飛び跳ねて甘えてくるトイプードルの姿はかわいらしいものですが、ジャンプを繰り返すごとに骨の硬化現象が起き骨折を誘発させてしまうのです。
トイプードルが骨折しやすいのは、高い場所から飛び降りたり、脚に衝撃を受けた時になります。
・ソファやベッドから飛び降りる
・ケージを飛び越える
・抱っこしていて落としてしまった
・脚を踏まれた
ソファやベッドと言った、日常的な空間にも骨折の危険は潜んでいます。
抱っこから突然飛び降りた衝撃や、足元に甘えてきた愛犬を誤って踏んでしまうなど、不注意で愛犬を骨折させないように注意しましょう。
トイプードルの骨折の治療法は、外側からギプスで固定する外固定法と、手術により内側からプレートやピンで骨を固定する内固定法があります。
トイプードルの個体差や骨折の度合いにもよりますが、そのほとんどが手術を必要とする内固定法となるでしょう。
手術に合わせた入院、そのための検査や投薬費用などを含めると、一度の手術にかかる費用はおよそ12~15万円となります。その後はレントゲン検査を必要とする通院を重ねながら、完治するまで2~3ヶ月はかかるため、総額は30万円を超える事もあるでしょう。
トイプードルの骨は融合しづらいため、治療中に再骨折してしまうケースもあります。
トイプードルにとって骨折は決して珍しくない疾患です。
このようなもしもの備えのためにペット保険に加入する場合には、入院費も補償するプランを選択されることをおすすめします。
一度骨折をすると、治療から完治までは時間がかかり、愛犬も飼い主さんも大きな負担を強いられることになります。
トイプードルの骨折を防ぐためには、高い場所に置いて目を離さない、抱っこに不慣れな子どもに抱かせたままにしないなどの注意が必要です。日常生活に気を配り、トイプードルを骨折の危険から守ってあげましょう。