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トイプードルの反抗期は、ホルモンバランスに急激な変化が起こり、精神的に落ち着かなくなることが原因といわれています。生後5ヶ月と言えば、人間で言うと11~13才くらいの思春期といった感じでしょうか。メス犬に初めての発情期がやってきて、オス犬はマーキングを始める頃です。
この時期には自我が目覚めてきて、今まで出来ていたことを疑問に思ったり、普通にしていたことを嫌がったりするようになります。これらは愛犬の大切な成長の過程ですので、無理なしつけで改善しようと躍起になると、かえって反抗して逆効果になることもあります。
反抗期に手を焼くこともあるトイプードルですが、愛情を注ぎながら、適切なしつけを行えば、素直で飼いやすい犬に成長します。飼い主は思春期の子供を持つ母親の様な大らかな気持ちで対応してあげましょう。
トイプードルのような小型犬の反抗期は、生後4ヶ月ごろから7ヶ月までと言われています。性格や雄雌の個体差もありますので一概には言えませんが、生後5ヶ月頃になると大体のトイプードルは反抗期を迎えます。
反抗期のトイプードルは、コマンドを聞かなくなったり、飼い主を試すような行動に出たりすることがあります。性格や育った環境によっては、反抗期の症状が顕著に表れないまま、気がつくと成犬になっていたという場合もあります。
今までよちよち歩きの可愛い子犬だったトイプードルも、反抗期になると今までと違った行動に出て飼い主を驚かせることになります。我が家のトイプードルも、今までいい子だったのに、落ち着きがなくなり、急に言う事を聞かなくなった時期がありました。
そのときの様子をピックアップしてみますと、こんな感じでした。
我が家では子育てが落ち着いてから迎え入れたのですが、人間の子どもと同様に可愛がり一緒に育てたため、自分を犬だと認識できなかったのかもしれません。
そのためか自分より小さな子供には優位に立つような問題行動が目立ちました。獣医さんからは「犬の行動心理学」のような説明を受け、今までの犬との関係やしつけの見直しをするように言われました。
反抗期は人間で言うところの「思春期」にあたり、自我が芽生えてきます。そもそもオオカミを祖先に持つ犬は、家族という「グループ=群れ」の中で自分のポジションを確かめようとするのです。この時期に犬を必要以上に甘やかせてしまうと、自分が家族というグループの中のリーダーだと思い込み、飼い主の言うことを聞かなくなってしまう恐れがあります。
飼い主は「反抗期だから」という理由でこれまで築いてきた信頼関係を壊さないようにしましょう。反抗期でも主従関係をきちんと守り、しつけも「なし崩し」にならないよう注意が必要です。では、実際にどうしたらいいのか、反抗期のしつけとその注意点を解説していきます。
トイプードルは飼い主に喜ばれることが好きなので、ダメなことを叱るより、良いことをしたときに思いっきり誉めてあげると効果があります。
例えば、トイレを失敗したことを叱るのではなく、きちんとトイレを使えた時に褒めてあげるのです。そうすればトイプードルは飼い主に喜んでもらおうと益々頑張ることでしょう。失敗した時に叱ると排泄自体を悪いことと認識してしまい、隠れてするようになります。
反抗期に毅然とした態度で「ダメなことはダメ」と叱ることは大切ですが、声を荒げて手をあげたり、体罰を与えてはいけません。
叱るときは、低い声で強く、誉めるときは、優しく高い声で、というようにメリハリをつけて声色を使い分けるとより一層効果があります。
また、ダメ、待て、よし、などの指示用語を家族で統一すると、犬の方でも理解しやすく、スムーズに覚えてくれます。
留守中に無駄吠えなどの問題行動をしたときも、頭ごなしに叱るのはトイプードルの性質上、逆効果です。おとなしくお留守番できたときは思いっきり褒めてあげて、少しずつ時間を延ばして慣らしましょう。だんだん留守番の時間が長くても大丈夫になり、お互いにストレスを感じなくなるでしょう。
散歩は犬に先を歩かせるのではなく、リードを短く持ち、飼い主と一緒に歩くことを意識させます。飼い主の指示を無視したり、他人に攻撃的な態度を取ったときは、散歩を中止して家に帰る、などの処置を取ります。
食事も人間が先に食べた後にあげます。今までのドッグフードを急に食べなくなったとしても、わがままを通させず、我慢比べです。犬はお腹が空くと食べます。ご飯を食べないからと言って次々に美味しいものが出てくるようになったら、犬の方では自分の方が優位になっていると誤解してしまいます。
機嫌をとるためにフードを変えたり、欲しがるままにおやつをあげたりしてはいけません。偏食や肥満の原因にもなります。要求がエスカレートしてきたときは無視します。トイプードルは甘えん坊なので、飼い主から無視されることを一番嫌います。
トイプードルの飼い主が反抗期に注意することは、今は愛犬にとって大切な成長段階であることを理解した上で、感情的にならず、自分をコントロールすることです。
悪いことをしたら叱り、自分のわがままが通らない、ということをきちんと認識させましょう。飼い主がリーダーであるという主従関係を首尾一貫させながらも、思春期の子供を持つ母親のように大らかな気持ちで接してあげましょう。
反抗期の問題行動を改善できる商品をアマゾンから抜粋してご紹介します。
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まず代表的なものは、お散歩中に拾い食いや問題行動をしたときなどに使う「犬用のホイッスル」や「マズル」でしょうか。「マズル」は噛み癖のあるわんちゃんやお散歩中の拾い食いなどに有効です。
飼い主の手でマズルトレーニングをしてから装着しましょう。我家の愛犬は反抗期に体に触られることを嫌ったので、トリマーさんのお世話になるときに装着していました。
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犬笛はしつけ方法のひとつです。強化したい動作と同時にクリック音を鳴らしてご褒美をあげることで、早く動作を覚えることができます。
また、超音波のホイッスルもありますが、犬にしか聞こえない高い音域の音を出すので、他人の迷惑にならず、ピッと笛を吹くことによって注意を喚起して題行動を抑えることができます。
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噛み癖のあるわんちゃんの甘噛みを防ぐときに手にスプレーしたりします。散歩のときにリードを噛んでボロボロにしたりするわんちゃんのリードにも。
身体に怪我があるときはキズ口を舐めたり噛まないように体毛にスプレーして使います。
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スイッチを押すと犬の嫌う超音波を発する器具もあります。スイッチを押すと人には聞こえない音域で、犬の嫌いな超音波を発生させる装置なので、お散歩中のマーキングなどをコントロールすることができます。
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吠えると首輪に微量の電流が流れて、吠え癖のある犬の無駄吠えを防ぐ装置もあります。わんちゃんが吠えると、声帯の振動を首輪のセンサーが感知して、犬に嫌いな刺激を与えるので無駄吠えをしなくなります。
ただし、このような装置を使って短期間で効果をあげようとすると犬の恐怖心をあおることがありますので気をつけましょう。また、継続して使用することはあまりお勧めしません。
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しつけ用品ではないかもしれませんが、我家ではイライラした反抗期の愛犬を落ち着かせるときに、胎教用のモーツアルトやピアノのCDを流していました。
犬も赤ちゃんと同じようにα波(周波数528Hz)を含む音楽を聴かせることによってリラックスできるようです。留守をするとき等に流してあげると、副交感神経が刺激されて、気分を落ち着かせ、孤独や不安を取り除く効果があると思います。