犬の乳腺炎の症状
乳腺炎(にゅうせんえん)とは、乳汁を生成する乳腺と呼ばれる組織に、炎症が生じている病気のことです。
乳房が腫れる、しこりがある、授乳を嫌がる、食欲不振などの症状が見られます。
犬の乳腺炎の原因
子犬への授乳により乳腺が急速に発達し、乳汁の過剰分泌が起きることによって、乳腺炎を発症することがあります。
また、授乳の際に子犬から噛まれ、その噛み傷から細菌が入り込み、炎症が起きることでも乳腺炎は発症します。
妊娠や想像妊娠によって、乳腺が急速に発達することでも、乳腺炎を発症する場合があります。
犬の乳腺炎の治療・予防
症状が軽度の場合、犬の乳房を冷却し、炎症を抑えます。
抗炎症剤やホルモン剤の投与を行うこともあります。
症状が重度の場合には外科手術を行い、乳房の切除を行います。
また、子犬への授乳を行っている場合はいったん中止し、人口哺乳を行うようにしましょう。
細菌に感染するのを防ぐためにも、常に清潔な環境を整えておくことが重要です。