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パグがかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。
パグは犬の中でも最も古い犬種のひとつであるとされており、紀元前2,000年くらい前の古代アジアにいたとされる説が有力です。当時は大型犬だったと推定されており、チベットで飼育されチベタン・スパニエルやペキニーズなどとの交配が行われた結果、小型化したのではないかと考えられています。
その後、仏教を通じて中国へと広がり、魔よけになるという理由から中国の皇室で飼われるようになりました。中国での最初の文献としては、紀元前600年頃でありこの時期には現在のパグの姿であったことが確認されています。
長く中国国内で飼われていたパグの祖先をヨーロッパにもたらしたのは、世界初の株式会社と言われる貿易会社の東インド会社でした。オランダに渡ったパグは、王室や貴族に愛され、王室で繁殖されるようになります。やがてオランダ国内で貴族、官僚、軍人、資産家などにも飼育されるまでに広がりました。
その後は、17世紀にヨーロッパ全土で広く普及し、19世紀にアメリカへもたらされます。1885年にはアメリカンケネルクラブに犬種認定されました。そして1900年代前半に日本に愛玩犬としてもたらされたのです。現在もパグは安定した人気を誇っています。
パグの大きさは、体高が約25~28cm、体重6~9kgで、小型犬に分類されています。
小型犬ながら骨格はしっかりとしていて筋肉質です。短毛で毛並みも滑らかであり、泣き声も落ち着いた低い声です。特徴的な点は、目が丸く顔がしわくちゃでかわいいです。
パグの性格は、明るく陽気で素直で落ち着いています。攻撃的な性格はあまりなく、穏やかで友好的ですので、小さいお子さんのいる家庭でも気軽に生活できることでしょう。
一方で、少し頑固でプライドが高い一面も持っています。食べ物や遊び道具などへの執着心が強く、固執してしまうことがあるようですので、食事などには注意しましょう。幼犬の時期から上下関係を徹底したしつけを行うことで、よりよい関係を築くことができるでしょう。
パグを飼育する上で注意すべき点としては、室温の管理と体のケアと肥満防止の3点です。
まず、パグは暑さにも寒さにも弱い犬種です。飼育する際は、室温が25~28度になるように調整してあげましょう。暑すぎたり寒すぎたりすると、皮膚の病気にかかるリスクが高くなってしまいます。
次に体のケアについては、パグはシワが多く皮膚のシワに汚れが溜まりやすいため、日々のケアが大切です。具体的には、シャンプーや耳掃除などを定期的に行ってあげるようにしましょう。
最後に肥満防止についてです。前述の通り、パグは食べ物についての執着心がつよい性格を持っています。人間の食事を与えたりしてしまうと、ドッグフードを食べなくなる可能性があります。また、むやみに人間の食事を与えすぎると栄養が過剰に接種されてしまい肥満につながる可能性もあります。適度な量と適切な食事を与えるように心がけましょう。