ノルウェージャンフォレストキャットの病気・ケガ・性格を解説

ノルウェージャンフォレストキャットがかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。

ノルウェージャンフォレストキャットの特徴

ノルウェージャンフォレストキャットの歴史

ノルウェージャンフォレストは、その名の通り、ノルウェーの森林地帯で自然交配によって生まれた猫種です。その歴史は4000年前にも遡るといわれますが、正確にはわかっていません。

北欧神話にも登場し、雷神トールでも持ち上げることのできなかった猫や、女神フレイヤが車を牽かせるために二頭の猫を用いたという話が残っており、これらの猫のモデルがこの猫種であったとされています。

「スコグカット」と呼ばれ地元で長く愛されてきたねこですが、育種の動きが始まったのは1930年代のことで、ノルウェーの愛猫家たちが、国を代表する猫ととしてこのスコグカットを保護、育成する活動を始めました。

しかし、第二次世界大戦が始まるとその活動は中断され、一時は絶滅寸前にまで追い込まれましたが、1963年、ノルウェー国立純血猫協会が設立されると、続いて1975年にはノルウェージャンフォレストキャット専門のサークルが設立され、本格的な育種と保存が再開されることとなりました。また、1977年にはヨーロッパの猫種登録機関に品種として登録されました。

1979年には、ノルウェージャンフォレストキャットのペアが初めてアメリカに輸入され、1981年にアメリカ初のノルウェージャンフォレストキャットの子猫が生まれ、話題となっていました。

現在、ノルウェージャンフォレストキャットはTICAをはじめ、ACFAやCFAなど多数の団体で認められています。

ノルウェージャンフォレストキャットの大きさ・見た目

ノルウェージャンフォレストキャットはサブスタンシャルな大型の猫種です。胴体はがっしりとしていて腹部はかなり奥行きがあります。

ノルウェーの厳冬に対応するため、非常に豊かな被毛を持ち、とくに首から胸にかけてのラフと呼ばれる襟巻のようなふさふさの毛が特徴です。毛質は水や雪をはじきやすいよう、硬くて長いオーバーコートと、柔らかくて保温性のあるアンダーコートのダブルコートになっています。

ノルウェージャンフォレストキャットの被毛について、TICA(The International Cat Association)では、トラディショナルカテゴリーの全ディビジョン(毛色による色分け)と全カラーが認められていますが、セピア、ポインテッド、ミンクのカテゴリーは認められていません。また他の団体ではシナモン、ライラック、フォーン、チョコレートのカラーは認められていません。

体重は3.5~6㎏で大きいものは10㎏の個体も存在し、平均寿命は14歳~16歳ほどです。

ノルウェージャンフォレストキャットの性格

ノルウェージャンフォレストキャットは穏やかで我慢強く、優しくて温厚な性格で、甘えん坊ですが過剰なスキンシップを好まない面も持っています。

また、人に対しては比較的人懐っこく、ほかの猫や動物とも社交的に接することができます。

ノルウェージャンフォレストキャットを飼うときの注意点

怪我に注意

ノルウェージャンフォレストキャットは穏やかで我慢強い性格ですが、いたずらが好きな面もあります。好奇心が旺盛なので気になったものにはつい手を出してしまい、夢中になっているうちに怪我をする可能性があります。そのため、危ないもは極力ノルウェージャンフォレストキャットの移動範囲内に置かないようにしましょう。

運動環境を整えておく

運動能力も高く、特に高い場所へ登ることが好きなうえ、大型で骨太、そして筋肉質なので通常の遊びとしての運動も多く必要になります。

運動不足に陥るとストレスになってしまうので、よく運動ができる環境を作ってあげましょう。

肥満に注意

ノルウェージャンフォレストキャットは体が筋肉質のため、多くの栄養を必要としますが、与えすぎは肥満にさせてしまうので与える量には注意が必要です。

良質な栄養を与えることで、毛質や体つきの綺麗な子に育てることができるので、しっかり栄養管理をしてあげましょう。

ブラッシングは毎日

ノルウェージャンフォレストキャットは綺麗好きな猫でもあります。歯磨きをしたり目や耳が汚れていた場合はコットンなどで優しく拭き取ってあげることも必要になります。

また、この猫種は体が大きいうえに被毛が長く多いため、手入れには少々手間がかかります。

ブラッシングの頻度は1日に1回は行うのが理想といえます。換毛期は抜け毛が目立つので、1日2回を目安にブラッシングを行い、ブラッシングは被毛の管理だけでなく猫と飼い主とのコミュニケーションにも繋がるので、積極的に行いましょう。

シャンプーをすると楽に抜け毛を取り除くことができるのですが、毛の特性状水を弾いてしまうので、全身を濡らすのには苦労しますが根気よく洗い流してあげましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演