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折れ耳が特徴的なスコティッシュフォールドは、筋肉質でたくましい体型をしています。
一般的に、スコティッシュフォールドの平均体重は約3~5kgとなっていますが、個体ごとの骨格にもよって大きく幅があります。そのため平均体重から外れているからと言って過度に心配することはありません。
年齢別にみると1歳の時の体重がその猫の理想的な体重と言われており、そこから老齢期までは1歳の時の体重を目安に管理して行くのが良いとされます。
1歳までの平均的な体重の推移は、生後10日で約150g、そして日を追うごとにどんどん増えていき、生後1ヶ月では約300gになるでしょう。
そして生後50日が過ぎるころにはその2倍の600gになり、生後半年を迎えるころには約1.5kgになってどんどん成長していきます。
しかしこの平均的な体重推移にも個体差がありますので、生後半年から急激に成長してくることもあれば、最初だけ急激に成長しその後は緩やかに成長することもあります。
そのため成長期には定期的に動物病院で健康診断を行い、健康状態に問題がないかをしっかりチェックしてもらいましょう。
またスコティッシュフォールドは猫種の中でも運動量が少なく、またその見た目の可愛らしさからおやつや餌を過度に与えてしまう方も多く、肥満になりやすいと言われています。
肥満になってしまうとスコティッシュフォールドの骨や関節にかかる負担が増えてしまい、歩く際に痛みを感じてしまうこともあります。
また、肥満になることによって心臓病や糖尿病のリスクが増え、寿命を縮めてしまうこともありますので体重管理をしっかりと行ってあげましょう。
スコティッシュフォールドの子猫は、とても丸くてコロコロしていて可愛らしい外見をしています。子猫のうちのスコティッシュフォールドはまだ筋肉質な体型ではなく、小さめのサイズと華奢な体型であることが多いです。
しかし成長すると全体的な体格が大きくなるスコティッシュフォールドは子猫のころから手足が太くなることが多く、特にオスではその傾向が良く見られます。
そのため子猫のうちからある程度は成猫になった時の体格が分かる個体も多く、ペットショップで購入する際の目安する方も多いです。
しかし親の体格や血統にもよるので、確実ではありません。
どうしても小さいサイズのスコティッシュフォールドが欲しい場合や、逆にがっちりとした体型になってほしい場合は、購入先のブリーダーやペットショップの店員に相談すると良いでしょう。
一般的な体長は、生後3ヶ月で約30cm、成猫では約60cmとなり、倍の大きさになります。
また、成猫のスコティッシュフォールドはスクエアタイプという体型になり、体長と体高が1:1の比率になることも特徴です。それがスコティッシュフォールドの可愛さを際立てている理由の一つと言えるでしょう。
そしてスコティッシュフォールドには折れ耳と立ち耳が存在していますが、どちらのスコティッシュフォールドも体格に変わりはありません。
どちらのスコティッシュフォールドも、成猫になると丸い顔とスクエアタイプの丸みを帯びた筋肉質な体格で、とっても可愛い猫になります。
猫は種類に関係なくメスよりオスの方が大きくなると言われていますが、スコティッシュフォールドも例外ではありません。
体重で言うと、オスの平均体重は約3~6kg、メスは約2.5~5kgとなっており、やはりオスの方がどっしりとしたサイズになることが多いです。
しかしメスは筋肉質な体型の割に脂肪が付きやすく、同じ体重のオスに比べて肥満になっていることがありますが、それに比べオスは体重が多く付いていても筋肉質で脂肪が少ないこともあります。
そのため体重で肥満の判断をすることはせず、猫の体に触れBCS(ボディコンディションスコア)で確認をしたり、動物病院などで獣医師の診察を受けしっかりと判断しましょう。
スコティッシュフォールドは成猫になると、個体差はありますが全体的に丸みを帯びた筋肉質な体型になります。ではスコティッシュフォールドは、どのぐらいの大きさが理想的となるのでしょうか?
前述の通り、成猫のスコティッシュフォールドの体長は約60cmになります。
キャットショーなどでのスタンダードには、胴体が「中位で良く丸まっていること。肩から骨盤帯まで同じ高さであること」とされており、また中位の骨格と筋肉質の体を持つのが理想的と言われています。
しかし筋肉の柔らかさや緩みが表面に現れてはならないとされておりますので、体長は約60cm
、そして全体的に丸みを帯びながら、抱き上げた時に筋肉質と分かる程度の大きさが理想的と言えるでしょう。
しかしやはりあまりに丸みを帯びてしまうと今度は筋肉質というよりも脂肪の方が多くついてしまい肥満の状態になってしまうこともありますので、その猫の個体差に応じた体型の管理をしっかりと行いましょう。
スコティッシュフォールドの性格は性別によって大きく変わります。
一般的にオスはやんちゃで甘えん坊、好奇心旺盛な性格であることが多く、メスは気まぐれでのんびり、どちらかというとツンデレな性格です。
しかしスコティッシュフォールドはオスもメスもあまり激しく動くことは少ないため、全体的に運動量の少ない猫種になります。
そのために運動不足になりやすく、また運動による消費カロリーが食餌からの摂取カロリーを上回ることが多くなるため、肥満になりやすい猫種だと言えるでしょう。
また可愛らしい外見のため、どうしても飼い主が餌をねだられるままに与えてしまったり、おやつなどをあげ過ぎてしまうことも肥満の原因となります。
そしてスコティッシュフォールドはもともと生まれつき骨や関節に異常が起こりやすい猫種です。
肥満の状態になってしまうと足の関節などに負担をかけ、痛みを伴ってしまい、最悪の場合歩けなくなってしまうこともありますので、他の猫種以上に肥満に気を付けてあげましょう。
特に、避妊手術や去勢手術を行うとホルモンバランスが崩れるため肥満のリスクが増大すると言われていますので、注意が必要です。
しかし注意が必要と言われても、具体的に何をどうすれば良いのか悩んでしまう飼い主も多くいるようです。
そこで、スコティッシュフォールドにおすすめな体重管理の方法を以下にいくつかご紹介いたします。
体重管理にはやはり運動量を確保することが一番簡単です。特に上下運動は消費カロリーも多く、猫にとっても楽しく運動することが出来ますのでキャットタワーを部屋に設置すると良いでしょう。
キャットタワーはいろいろなタイプのものがありますが、スコティッシュフォールドにおすすめなのは段差が多く高さがあるものです。
もともとのんびりしている猫などは高さが低いとあまり興味を持たず、ただのベッドになってしまうこともあります。
キャットタワーの上部にお気に入りのおもちゃなどを付けてあげたり、爪とぎを一緒に設置したりと工夫をすることによって上下運動を上手に取り入れることが出来るでしょう。
ただし、スコティッシュフォールドの遺伝性疾患である骨軟骨形成異常の関節炎を発症している場合は上下運動することによって悪化してしまう恐れがありますので、使用の際は獣医師の判断を仰ぐようにしましょう。
スコティッシュフォールドが肥満になってしまう代表的な原因は、運動不足と餌の食べ過ぎです。
猫が可愛いからと言ってせがまれるままに与え続けてしまうともちろん肥満になってしまいますので、与える量をしっかりと管理する必要があります。
また家族の中で誰が餌を与えるかが決まっていない場合などは、誰がどれだけ与えたのかが分かりにくくあげ過ぎの原因にもなりますので、誰がどれだけ餌を与えるかをしっかりと決めておきましょう。
スコティッシュフォールドに与えるべき餌の量は、その個体の理想体重から計算可能です。理想体重は前述の通り1歳の時の体重を目安にすると良いでしょう。
1日に与える餌の量は、理想体重に35~40kcalをかけた値が目標摂取カロリーになります。
一般的に日本で発売されているキャットフードには栄養素などが記載してあるところにそのフードのカロリーが記載されています。そこから計算をして、目標摂取カロリーを出してあげましょう。
もし猫が足りないとねだってきたり、空腹を感じてストレスになってしまうような場合は、お湯でふやかしてカサを増したり低カロリーなダイエットフードに切り替えて与える量を増やしてあげると良いでしょう。
猫の運動不足を解消するためには、もちろんおもちゃなどの道具を使用し運動させることも効果的です。
猫のおもちゃにはいろいろなタイプがあります。そして猫によってもおもちゃの好みがありますので、色々なタイプのおもちゃを試してあげると良いでしょう。
しかし、その際以前に異物を飲み込んだことがある猫や、おもちゃを口に入れてしまう癖のある猫は注意しなければなりません。
猫じゃらしなどのおもちゃでは、長い紐のついたおもちゃが販売されており、長い紐をもぐもぐと飲み込んでしまうと異物となり腸に詰まってしまう恐れがあります。
また小さなネズミのおもちゃなども猫が強く噛むことによって簡単に分解され、飲み込んでしまうことがありますので、異物を飲み込む癖のある猫に与える際には選ぶおもちゃを充分注意しましょう。
毎日猫を見ていると、猫が痩せたり太ったりという小さな変化に気付きにくいものです。そのため体重測定を含む健康診断を動物病院で定期的に受けるようにしましょう。
目安としては爪切りなどのお手入れや寄生虫の予防などもあるため1ヶ月に1回程度になります。
健康診断の結果肥満の傾向があると言われた場合は、早期に対処することが出来ますし、何より肥満以外でも病気の早期発見につながります。
またすでに肥満の場合も効果的なダイエット方法などを直接聞くことが出来ますので、何も気になる症状が無くても必ず定期的に健康診断を受けましょう。