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去勢手術や避妊手術をしていない犬は、発情すると、発情期特有の行動をします。
飼い主さんとの生活に支障があってはいけないので、発情が来る前によく理解しておきましょう。
目次
生後7~12ヶ月で繁殖出来るようになります。
発情期という決まった時期はなく、オスの犬のみで発情することはありません。
発情期のメスの犬が近くにいると、そこに何としてでも行きたくて、ストレスがたまってしまいます。においを感じ、落ち着きがなくなったり、うろうろ歩き回ったり、吠え続けたり、マーキングをするようになります。
メスの犬のフェロモンは2km先まで届くと言われています。
ですから、同じ場所にメスの犬がいなくても、オスの犬が発情してしまうこともあるのです。
オスの犬の発情の行動は、しつけでは、ほとんどどうすることも出来ません。
早ければ生後6ヶ月を過ぎたあたりに、初めての発情が起こります。興奮したり、マウンティングするようになります。
陰部からの出血が見られますが、出血の量が少なかったり、犬がペロペロ舐めてしまっている場合、飼い主さんは発情に気付くことが、できないかもしれません。
うろうろ歩き回ったり、落ち着きがなくなったり、食欲がなくなってしまう犬もいます。
マナーとしては、発情中はドッグランや公園などには行かないようにします。
オスの犬がいると、発情して興奮してしまいますので、相手の飼い主さんたちにも迷惑がかかります。
外陰部が腫大し、出血します。
この時期はまだ交尾をしません。
交尾を許容する期間になります。
出血は止まり、オスの犬を許容しなくなります。
卵巣の活動が休んでいる時期です。この期間は犬によって差があり、長いと12ヶ月ほどの子もいます。
メスの犬は、妊娠した時と似たホルモンの関係で、妊娠した時と同じ行動を起こすことがあります。
これを偽妊娠と言います。そわそわしたり、精神が不安定になります。
ぬいぐるみやスリッパを、自分の赤ちゃんのように寝床で大切にして、その赤ちゃんを守るため飼い主さんに威嚇したりします。
タオルや飼い主さんの服を集めたりして、巣作りの行動を始める犬もいます。
体の変化では、乳腺が発達して、お腹が大きく膨らみ、母乳が出てくることもあります。
通常ですと、10日ほどで元に戻りますが、長引く場合は、獣医師の診察を受けたほうがいいでしょう。
子宮蓄のう症になってしまうリスクが高まりますし、乳腺も発達するので、乳腺炎や乳腺腫瘍のリスクも高まります。
発情中の犬たちは、交尾が出来なければ、ストレスがたまっていきます。
オスの犬、メスの犬を一緒に飼っているおうちで、繁殖の予定がない場合は、去勢手術、避妊手術をしてあげたほうが、犬の体のためにもいいでしょう。
犬は、1度に3~8頭ほどのあかちゃんを産みます。大型犬であれば10頭も生むこともあります。
飼い主さんの都合で、去勢手術、避妊手術をしていなかった犬が、妊娠してしまうこともあります。
その、生まれたあかちゃんたちをみんな育てることはできますか?
犬の犬種によっては、難産になったり、帝王切開でないと出産できないということもあります。
犬の発情や偽妊娠について、よく理解し、望まない妊娠を防ぐためにも、去勢手術、避妊手術のことも頭に入れておきましょう。
犬も、落ち着いて生活することができるようになるでしょう。
もしも、多頭飼いで去勢手術、避妊手術をしたくないのであれば、オス同士、メス同士で飼って、ストレスのない生活が出来るようにしてあげるといいでしょう