トイ・プードルの病気・ケガ・性格を解説

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プードル(トイ・プードル)がかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。

プードル(トイ・プードル)の特徴

プードル(トイ・プードル)の歴史

プードルには「スタンダード」「ミディアム」「ミニチュア」「トイ」と4種類のサイズがありますが、犬種としてはすべて同じプードルになります。

プードルの起源については不明点が多いものの、フランスで人気を博したことから一般的にはフランス原産だとされていますが、プードルの語源はドイツ語のPudel(プデル:水中でバチャバチャと音を立てる)であり、ドイツから移入され水辺の猟を得意としていた犬が先祖犬であるとされています。

初期のプードルは水猟犬の中でも鴨猟の回収犬として用いられており、ドイツで猟犬として活躍していた彼らはフランスに移入してからも猟犬として働いていましたが、フランスやイギリスなどで小型化が行われ、フランスでは16世紀頃から上流階級の夫人の間でプードルの人気が高まっていき、ミニチュアサイズのプードルが登場し始めました。

18世紀後半のルイ16世の時代には更に小さいトイ・プードルが作られ、この頃には絵画や詩などの作品の中にもプードルが登場するようになり、フランスだけでなくイギリスの上流階級の間でも人気であったと記録されていたほか、19世紀のナポレオン第二帝政時代には抱き犬として人気を集めました。また、第二次世界大戦では救助犬としても活躍していました。

スタンダードサイズ以外のプードルも、愛玩犬にとどまらず、使役犬としてイギリス・フランス・スペインなどで高級トリュフが自生している場所を探索したり、トイ・プードルは器用な面を活かしてサーカスなどの見世物としても活躍していました。

日本での飼育は1949年ころに、アメリカから黒のミニチュアプードルなどが輸入されたのが始まり、近年最も人気な犬種として2004年から現在にいたるまで不動の1位を獲得しているトイ・プードルですが、毛が抜けにくいので病院などを訪問するアニマルセラピー犬として活躍したり、警察犬試験に合格して嘱託警察犬として採用されるなど、様々な場で活躍を広げています。

プードル(トイ・プードル)の大きさ・見た目

プードルは4種のサイズが存在しているため、サイズも異なってきます。

「スタンダードプードル(Standard)」はオリジナルのプードルで、もともとリトリートバーとして主人が撃ち落とした鳥を回収するのに使われていました。現在は介助犬としても活躍しています。 体高45―60cm、体重15-19㎏の中型犬です。

「ミディアムプードル(Medium)」は、ドッグショーにおけるサイズの過密を解消するために近年指定されたサイズのプードルで、FCIやこれを踏襲しているジャパン・ケネルクラブ(JKC)等では認定されているが、ミディアムサイズを指定していない国も置いため、混乱が発生しているようです。 体高35-45cm、体重8-15㎏の中型犬です。

「ミニチュアプードル(Miniature)」サーカスや家庭で芸を仕込むために、働きやすいようスタンダードサイズのものを小型化したプードルで、日本ではあまりな馴染みないものの、アメリカなどでは人気が高いです。 体高28-35cm、体重5-8㎏の小型犬です。

「トイ・プードル(Toy)」ミニチュアプードルを純粋に愛玩犬として飼育するために更に小型化したもので、はじめは奇形が多くみられたものの、改良の結果犬質が安定するようになりました。 体高26-28cm、体重5-8㎏の小型犬です。

また、上記の国際畜犬連盟(FCI)が定める4種外にもタイニープードル(Tiny Poodle)やティーカッププードル(Teacup Poodle)などトイ・プードルよりもさらに小型のプードルも作出されるようになり、世界に認知されるようになりました。

見た目の特徴は巻き毛のシングルコートで、毛が抜けにくく、犬特有の体臭もほとんどないことから家庭犬として人気が高いです。ただ、その一方で非常に毛が絡みやすく、毛玉ができやすいため毎日のブラッシングや定期的なトリミングが欠かせません。

JKCで認可されている毛色は、ホワイト、ブラック、シルバー、ブラウン、ブルー、グレー、シルバー・グレー、クリーム、カフェ・オ・レ、レッド、アプリコット、ベージュ、シャンパンで、単色の毛色(ソリッド・カラー)以外は失格とされています。(胸元の白斑やシルバーの成長過程の濃淡は許容範囲とされています。)また、基本となる三原色はホワイト、ブラック、ブラウンで、これら三色をもとにその他の中間色が生まれたとされています。

尾は太く長く上向きに伸び、18世紀ヨーロッパでは他の犬に噛まれることでの狂犬病の予防や狩猟時の怪我防止として断尾がされていました。

また、平均寿命は12-13歳ほどです。

プードル(トイ・プードル)の性格

性格は利口で活発、活動的で、最も知能の高い犬種の一つとされています。

躾が入りやすいものの、甘えん坊で神経質な一面もあります。

プードル(トイ・プードル)を飼うときの注意点

賢い上に好奇心も強く、活発で体力もあるため、運動不足やストレスがたまると室内やケージ内を荒らすなど状態のいたずらをしてしまうことがあります。毎日十分な散歩や室内での遊びをしてあげましょう。

また、体毛は独特の細かいカールがあり、絡まりやすいため、ブラッシングをしないとフェルト状に絡まってしまったり、巻き毛の中にごみやほこりがはいってしまうことがあります。

少なくとも、週2~3回、できれば毎日ブラッシングを行うようにしましょう。

寒くない季節は、できるだけ短めにカットしてもらうと絡まりにくくなるため、手入れがしやすくなります。

カットについては様々な種類がありますが、有名なものをいくつか挙げると「テディベアカット」「アフロカット」「モヒカンカット」「ラム&ケネルクリップ(ラムクリップ)」などがあります。

「テディベアカット」は、基本的にどんな毛色のプードルにも似合うスタイルであり、ふんわりとした見た目の可愛さと手入れのしやすさが人気で、このカットをすれば毛足が短くなり、毛玉ができにくくなるので、初心者にも嬉しいヘアスタイルといえます。

このカットのデメリットを挙げるならば、口の周りに毛が残るようにカットするので、食後に口の周りが汚れやすくなることですが、毎回拭いてあげることが面倒でなければおすすめのヘアスタイルです。

「アフロカット」は、海外で人気が高く、毛色やマズルに問わず、どんなトイ・プードルにも似合うヘアスタイルであることが人気の秘訣のようです。

このカットのデメリットを挙げるならば、毛を長く伸ばしておかなければならず、日々のブラッシングや手入れがさらに大事になってくるので、少し面倒だと感じる場合は控えた方が用意かもしれません。

「モヒカンカット」は、オスのトイ・プードルに人気で、頭部の毛に高さを作ることでクールでアクティブな印象を与えてくれるヘアスタイルです。最近は頭部だけでなく、頭からお尻までモヒカンカットにするトイ・プードルも増えてきており、そこだけカラーリングする飼い主もいるようです。

このカットのデメリットは特にないですが、毛が立つようにいつでも癖をつけてあげられるようにしてあげることが必要になります。

「ラム&ケネルクリップ(ラムクリップ)」は、トイ・プードル定番のヘアスタイルで、コンチネンタルクリップやマイアミカットとは違い全体的にふんわりとした毛を残したヘアスタイルになります。

仕上がりが羊のような見た目になるので「ラムクリップ」と呼ばれており、マズルが長めのトイ・プードルや白や黒のトイ・プードルによく似合うヘアスタイルです。

このカットのデメリットを挙げるならば、手足に毛を多く残すカットなので、散歩中に草やゴミが毛に絡みやすい点が挙げられます。

上記で挙げたもの以外にも沢山のヘアスタイルがありますので、是非参考にしてみてください。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演