犬の耳血腫を解説!症状・原因・治療・予防を知る

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犬の耳血腫の症状

耳血腫(じけつしゅ)は、耳の耳介(耳のひらひらした部分)に分泌液や血液が溜まり、耳が膨らむ病気です。耳介の内側には軟骨が入っています。

膨らんだ耳は熱を持っており、痛みやかゆみを生じさせます。そのため、耳を触られることを極度に嫌がるようになります。また耳に不快感を感じた犬派、しきりに耳の周りを引っ掻くようにもなります。病気を放置してしまった場合、耳の軟骨が変形し、形が変わってしまうこともあります。

耳の膨らみは外観からも分かりやすい変化ですので、そういった状態を確認できたら、早急に動物病院で受診するようにしましょう。

犬の耳血腫の原因

耳血腫を発症する原因は、現在のところ明確にはなっていません。

外耳炎やアトピー性皮膚炎などが耳に発症し、その痒みが気になった犬が掻きむしったり、頭を強く振ることが遠因で発症するといわれています。

ただし元々耳の病気にかかっていなくても、耳を強くぶつけるなど耳介への物理的な外傷が原因で発症することもあり得ます。

犬の耳血腫の治療・予防

外科的治療として、溜まった血液を注射などで排出する方法と、切開手術を通して排出する方法があります。また二次感染を防ぐために抗生物質を投与したり、炎症を防ぐためにステロイド剤を投与するなどの内的治療を行うこともあります。

再発を防ぐために、かゆみや痛みの原因となっている病気の治療を行うことも重要です。治療後はエリザベスカラーを付けるなど、耳を掻きむしらないような工夫も必要になってきます。

原因が明確になっていない病気のため、予防は難しいですが、外耳炎など耳の病気から派生して発症することがあるため、何かしら病気があれば早期治療を心がけることが大切です。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演