ヒマラヤンがなりやすい病気・ケガ、性格も解説

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ヒマラヤンの特徴

ヒマラヤンは、ペルシャ猫とシャム猫の交配によって生まれた猫種です。そのため、ペルシャ猫の豊かな毛並みとシャム猫の鮮やかなポイントカラーを併せ持つ美しい外見が特徴です。ヒマラヤンは1950年代にアメリカ合衆国で誕生し、その愛らしい外見と穏やかな性格からすぐに人気を博しました。

 

ヒマラヤンは、非常に穏やかで人懐っこい性格をしています。家族に対する愛情深さがあり、飼い主との密接な関係を築く傾向にあります。

また長毛は毛玉の防止のため、毎日のブラッシングなどこまめなお手入れが必要です。

適度な運動と遊びを好み、精神的な刺激を求める傾向もあるため、遊びや簡単な芸を覚えることも得意です。

これらの特性を理解し、適切な環境を整えることが、ヒマラヤンとの生活には重要となります。

ヒマラヤンの健康となりやすい病気

病気の予防と早期発見が重要

ヒマラヤンの健康を保つためには、病気の予防に加えて、病気の早期発見が非常に重要です。

予防のためには定期的な健康診断を受け、ワクチン接種が重要となります。

また早期に異常を発見するためにも、飼い主様は日常的に愛猫の行動や体調の変化に注意を払いましょう。

具体的な病気とその症状

・呼吸器疾患

ヒマラヤンは顔が平らであるため、呼吸器系の問題に悩まされやすいです。特に、鼻腔が短いために常に鼻詰まりを起こしやすく、これが呼吸困難を引き起こすことがあります。

呼吸が異常に荒い、または息切れがある場合には、すぐに獣医師の診断を受けましょう。

・腎臓病

腎臓病はヒマラヤンに多く見られる疾患の一つであり、特に遺伝的要因が大きいとされています。症状としては、食欲不振、体重減少、多飲多尿などがあります。腎機能のサポートとして、特別な食事療法が推奨されることが多く、獣医師と相談しながら適切な対応を行う必要があります。

また、多発性腎嚢胞もヒマラヤンで見られる遺伝的な病気で、腎臓に多数の嚢胞ができることで知られています。これにより腎機能が徐々に低下し、最終的には生命を脅かすこともあります。定期的な超音波検査で早期発見を目指すことが大切です。

・眼疾患

ヒマラヤンは、眼疾患にも特に注意が必要です。特に涙道の問題や白内障が見られやすいです。

・心臓疾患

心臓疾患もヒマラヤン猫が抱えがちな健康問題の一つです。特に心筋症は多く見られる病気で、心臓のポンプ機能が低下し、さまざまな身体的合併症を引き起こす可能性があります。早期の診断と治療が病状の進行を遅らせるためには不可欠です。

注意すべきケガとその治療法

よく見られるケガの種類とその予防

ヒマラヤンは、その穏やかな性格から大きな怪我をしにくいとされていますが、室内での事故や小さなケガは避けられません。例えば、高い場所からの落下による骨折や、家具との衝突による打撲などがあります。これらのケガを予防するためには、家の中の安全に配慮し、高い家具の上に飛び乗らないようにすることが有効です。

また、定期的な爪の手入れや、適切な遊び道具を用意することも、ケガのリスクを減らすために重要です。

治療方法

・骨折

骨折した場合の治療は、状況によって異なりますが、基本的には安静にして骨折が正しく治癒するようサポートすることが必要です。

比較的小規模な骨折ではギプスによる固定が行われることが多いですが、重度の骨折の場合には手術が必要になる場合もあります。

・軟部組織の損傷

軟部組織の損傷、例えば筋肉の断裂や靭帯の損傷には、冷却、圧迫、そして適度な安静が推奨されます。治療には抗炎症薬を処方することで痛みと腫れを管理し、必要に応じて物理療法や水中療法などのリハビリテーションを提案することがあります。

ヒマラヤンと生活するためのポイント

日常のケア方法

長い毛を持つヒマラヤンの日常のケアでは、毎日のブラッシングが欠かせません。ブラッシングで毛玉の形成を防ぎ、皮膚の健康を維持することができます。

また、定期的な耳掃除と爪切りも重要です。耳掃除は耳ダニの予防となり、爪切りは家具や人のケガを防ぐために大切です。

さらにヒマラヤンは歯石が付きやすいため、週に数回は歯磨きを行うようにしましょう。

ストレスをかけないための環境作り

ヒマラヤンは非常に感受性が強いため、ストレスフリーな環境作りが必要です。特に、静かで落ち着くことのできる休息場所を用意することが大切です。

愛猫が好む少し高い位置や窓の近くに急速場所を置くことで、眺めや外の景色を楽しめるようにすると良いでしょう。

また、家の中に複数のトイレを配置することで、排泄のストレスを軽減することも重要です。

さらに、定期的な遊びの時間を設けることで、精神的な健康を維持し、過度のストレスや不安を防ぐようにしましょう。

食事と運動

ヒマラヤンの健康を維持するためには、適切な食事と適度な運動が不可欠です。

高品質な猫用フードを選び、肥満を避けるために与える量を適切に管理することが重要です。肥満は多くの健康問題の原因となるため、体重管理には特に注意が必要です。

運動については、日常的な遊びが推奨されます。特に、ヒマラヤンは遊びを通じての交流を楽しむため、愛猫の好みに合わせたおもちゃを利用すると良いでしょう。

まとめ

今回は、ヒマラヤンの特徴となりやすい病気やケガ、共に生活するためのポイントについて解説しました。

愛猫の健康を維持し、日々の生活を楽しむためにも、毎日のケアに加えて定期的な健康診断を受けることや、自宅での様子をよく観察することが大切です。

もしもいつもと違う様子が見られたり、何か不安なことがあれば、早めに動物病院に相談しましょう。

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演