狆(チン)の病気・ケガ・性格を解説

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狆がかかりやすい病気やケガから、性格や体の特徴なども確認していきましょう。

狆(チン)の特徴

狆(チン)の歴史

狆の起源は定かではありません。

狆が日本に入ってきた時期は諸説あり、最も古いものは500年代に仏教伝来とともに入ってきたとされるもので、続いて日本書紀の記録による632年頃に朝鮮から贈られたというもの、続日本紀も記された732年に朝鮮から贈られたという記録、更に824年にも同じく朝鮮から贈られたという記録があります。

一方で、外国からの贈り物ではなく、日本から中国や朝鮮に渡った使者が持ち帰った犬という記録も600年代~900年代に残されています。この期間に葉多くの狆が日本医入ってきたとされており、日本の皇族に大切に飼育されていたようです。

これらの説に異を唱え、戦国時代に日本に入ってきたという説もありますが、17世紀初めに渡来したイギリス人によりイギリスへ持ち帰られた記録があることから、既にこれより前委の時代に日本に入っており、改良が続けられてきたと考えられるでしょう。また、1853年には、黒船で来日した米国人ペリー提督により数頭が持ち帰られました。このうち2頭は、犬好きで知られたイギリスのビクトリア女王に献上されたとも伝えられています。

日本国内では、生類憐みの令で知られる徳川綱吉の頃には、江戸城で飼われていたこともあるようです。この頃の狆は、皇族や高級武士、資産家の商家などで大変かわいがられて、贅沢三昧の生活をしていたそうです。歌舞伎や人形浄瑠璃の演目「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」では、不遇の身をかこつ登場人物が、お犬様と大切にされ贅沢な食事を与えられる狆の姿を目の当たりにして「いっそ狆になりたい」と口にする有名な場場面があるほどの暮らしぶりでした。

長らく上流階級ばかりで飼われていた狆ですが、江戸時代になり庶民の生活が安定すると、一般市民でも生活にゆとりがある層にまで狆の飼育が広がっていきました。

そして皮肉なことに、ペリーの黒船来航後、日本が開国の途を歩むようになると、海外から輸入された犬が持てはやされ、狆の数は大変少なくなっていきました。狆がイギリスのケネルクラブに公認されたのは、日本では開国されてまもない1870年となっています。実はこの時代に狆の改良に背局的に取り組んだのはいぎりすやフランスの愛好家たちであり、近年以降はこれらヨーロッパから逆輸入された優れた狆を交配に加えて改良され、現在に至ります。

狆という名前の由来は、犬よりも猫に近いと考えられていたためや、「ちいさいいぬ」という言葉が短くなったためなどといわれています。

イギリスで公認登録された当初は「ジャパニーズ・スパニエル」とされていましたが、後年、「ジャパニーズ・チン」に改められました。

狆(チン)の大きさ・見た目

体高と体長がほぼ等しいスクエアタイプで、まっすぐで豊富な長い飾り毛が耳や首周り、太ももや尾にもあります。

被毛はシルキータッチともいわれ、長くて柔らかく、ポイントごとについている飾り毛が魅力の一つです。

被毛は多いですが、シングルコートなので抜け毛が少なく、毛色はブラック&ホワイト、レッド&ホワイトが標準で、顔にある斑模様によって「サムライ斑」「ヤッコ斑」、背中にある模様で「鞍かけ斑」、尾の手前にある模様によって「おどめ斑」に分類されていました。口元がピンク色になっている個体は繁殖者の名から「森田屋口」として珍重されていたこともありました。

体高はオス25cm、メス24cm、体重はオスメス共に2~3㎏、、平均寿命は12歳~14歳ほどです。

狆(チン)の性格

狆は賢く、明朗で開放的な性格をしています。

協調性があり、主人や家族を慕う感情豊かで優しい心の持ち主で、飼い主の後ろをついて歩き、喜んでもらえるような努力をする微笑ましい一面も持ち合わせています。

人懐っこく従順ではありますが、プライドが高く、精細な面もあるので、乱暴に扱われることを好まず、子どもなどにしつこくされると距離を取るなどの行動をとったりします。

適応能力も高いので新しい環境にも問題なく慣れ、いたずらをしない行儀のよい犬なので他の犬や人に対しても友好的で仲良くしてくれます。

狆(チン)を飼うときの注意点

狆は長毛種ですが、厚い下毛がないので、お手入れはブラッシングとコーミングだけで十分です。

ブラッシングは特に絡まりやすい尻、尾、脚、耳などを入念に行ってあげてください。美しく滑らかな毛質を保つためにも、定期的なシャンプーもおすすめです。

長毛種で短頭種なので暑さや寒さには弱いです。夏場の散歩は熱射病や熱中症になりやすいので、朝か夕方の涼しい時間帯に30分ほどを目安にしてあげてください。高温多湿にならないよう、部屋の温度管理には注意が必要です。

狆は飼い主に対して従順なので、比較的しつけがしやすいです。

しかし、プライドが高いので、甘やかし過ぎると言うことを聞かなくなってしまうこともあります。なので、子犬の時から、しっかりしつけてあげるようにしましょう。繊細な面を持っているので、起こる際は叱りすぎないようにするのもポイントです。

狆は出産の際に難産になりやすい傾向がありますので、帝王切開など別途費用がかかることを頭に入れて十分考慮いておきましょう

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演