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前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)は、尿道を囲むように存在している前立腺が、何らかの原因によって肥大する病気です。
肥大すること自体には、痛みが伴うなどの悪影響があるわけではありません。一方で、前立腺が肥大することにより、膀胱が圧迫された場合は尿が出にくくなる、腸を圧迫された場合は便秘になるなどの症状が表れます。この場合は命に関わる病気となる可能性があります。
また前立腺肥大によって細菌感染が起こりやすくなるため、膀胱炎などの病気を併発することもあります。
明確な原因は分かっていません。加齢によってホルモンバランスが乱れることにより、発症すると考えられています。そのため、6歳以降の雄犬が発症しやすい病気といわれます。
前立腺肥大の治療方法としては、去勢手術が一般的です。
また現在は、ホルモン剤の投薬による治療も行われるようになってきています。ただし投薬を止めると、再度肥大することもあるようです。そのため投薬治療を選択した場合は、長期にわたる治療が必要となります。
若年層のうちに行う去勢手術は、予防としても有効です。去勢手術によって、男性ホルモンの濃度を下げることができます。