犬の副鼻腔炎を解説!症状・原因・治療・予防を知る

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犬の副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎(ふくびくうえん)とは、副鼻腔(ふくびくう)という、鼻の奥にある器官の中で炎症が発生する病気です。副鼻腔は、鼻の中の奥に続く空洞を指し、粘膜に覆われています。

症状としては、初期段階ではサラサラとした鼻水が出ますが、症状が進むにつれて、くしゃみや膿性のドロッとした鼻水が確認できます。鼻血が出ることもあります。また呼吸が苦しくなるため、口を開けて呼吸するようになります。夜寝るときも、呼吸が浅くなり、犬にとってはストレスとなります。

症状がさらに悪化すると、副鼻腔内に膿が溜まる蓄膿症や、結膜炎などの病気を併発することもあります。

犬の副鼻腔炎の原因

元々発症していた鼻炎(びえん)が慢性化し、炎症が波及して発症することが多いといわれています。

その他に、外傷や腫瘍が原因になることもあります。副鼻腔に近い上あごに歯周病があると、それも副鼻腔炎の原因になります。

犬の副鼻腔炎の治療・予防

治療方法としては、その原因によって変わります。まずは正確に診断してもらうことが必要です。

細菌性による副鼻腔炎の場合は、抗生物質や炎症を和らげる消炎剤の投与を行います。その際、ネプライザーと呼ばれる吸引器を用いることもあります。一方で外科的治療を行うこともあり、その場合にはチューブで副鼻腔の洗浄を行います。

副鼻腔炎は、鼻炎から派生して発症することが多いです。そのため、鼻炎の初期段階でしっかりと治療を行うことが、副鼻腔炎の予防につながります。鼻水が流れてくるなど、鼻炎の症状が出てきたら、すぐに動物病院で獣医師の先生に診てもらうようにしましょう。

また副鼻腔炎は長引くと愛犬が苦しんでしまうので、くしゃみや鼻水の症状が確認できたら、自然治癒を期待せず早急に動物病院に連れていきましょう。

犬の鼻の病気一覧

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演