作成日: 更新日:
目次
低血糖症(ていけっとうしょう)とは、血液中の糖分であるグルコース(ブドウ糖)が減少し、細胞への栄養補充機能が低下する病気です。この病気にかかると、体が正常に動かなくなります。
具体的な症状としては、元気がなくなりぐったりする、運動をしなくなる、などが挙げられます。症状が悪化すると、痙攣(けいれん)や失明などを起こすこともあります。
低血糖症の原因は、主に子犬と成犬で異なります。
子犬の場合は、食事を与えるタイミングが空きすぎていることが挙げられます。まだ離乳していない子犬の場合や犬によっては、食事を6時間空けただけでも低血糖症の発症リスクがあることもあります。
成犬の場合は、空腹はもちろんのこと、運動のやりすぎも発症の原因になることがあります。また膵臓の疾患によって血糖値を下げるホルモンが分泌され、低血糖症を発症することもあります。
治療方法としては、ブドウ糖を補給して血糖値を正常に戻します。意識がある場合は口から補給しますが、意識がない場合などは注射での投与を行うこともあります。その他の基礎疾患がある場合は、そちらの治療も行います。
予防としては、子犬の場合はこまめに食事をするようにしましょう。1回の食事量を減らして、回数を増やすという風に、食事量と回数に注意しましょう。