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犬の白血病(はっけつびょう)は、人間と同様に犬にとっても深刻な病であり、通常は6歳以上の犬によく見られますが、若い犬でも起こりうる病気です。
白血病で現れる症状としては、発熱、出血、あざ、食欲不振、貧血、ふらつき、下痢・嘔吐、などがあります。このように症状は極めて多様であり、白血病に限った症状はありません。また、白血病は血中の白血球や赤血球の比率によって何種類かに分類され、それによって症状に差があるようです。
犬が白血病を引き起こす原因はいまのところ分かっておりません。遺伝子の異常、ウイルス感染、特定薬品との接触などの可能性が考えられていますが、どれも決定的なものとはいいがたいようです。
白血病は、適切な治療をすれば予後は5年前後生きられる例も少なくはありません。具体的な治療法としては化学療法や薬物療法です。
急性白血病の場合は、抗がん剤をメインとした化学療法を行います。また、場合によってはステロイド剤を使った緩和治療を行うこともあります。しかし、治療をしたとしても約30%の犬しか助かることができません。それだけ重篤な病と言えるでしょう。
慢性白血病の場合は、抗がん剤などの化学療法が効果的なようです。また症状がゆるやかに進むため、じっくりとした治療が可能となり、長い付き合いとなります。