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犬の気管支狭窄(きかんしきょうさく)では、咳やいびき、呼吸が荒くなるといったような症状が現れます。重度の場合は、呼吸困難に陥りチアノーゼがでることもあるようです。チアノーゼとは、血液中の酸素が少なくなり、口の中や唇が紫色や黒色に変色する症状のことである。
気管支狭窄の原因は、異物の誤飲や気管外側の炎症、腫瘍などが原因で気管が圧迫され、狭くなってしまうことです。また、異物が気管支を通り、肺を傷つけることで障害を起こすことがあり、重篤になるケースもあります。
さらに、気管そのものに異常は無くても、気管の外側に炎症や腫瘍があると、それらの病変部が気管を圧迫し、気管が狭くなってしまうことがあります。
治療方法としては、異物が詰まっている場合は異物を取り除く必要があります。内視鏡や麻酔を用いて取り除くことが多いようですが、それでも取り除けない場合は、外科的に切開をして取り除く必要があります。
また、気管周囲の炎症や腫瘍によって、物理的に気管が圧迫されて気管支狭窄が起こっている場合は、原因となる疾患の治療を行う必要があります。気管支拡張剤や抗生物質などを用いることが多いようです。
予防方法としては、誤飲誤食に気をつけることが元も重要です。飼い主の注意で十分に防げると思いますので、誤飲誤食の危険性のある場所には柵をつけるなどの対策をしましょう。また、飼い犬が老犬の場合は、食事には要注意です。