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犬の肺気腫(はいきしゅ)とは、肺の中にある、酸素と二酸化炭素を交換する機能を果たしている「肺胞」が異常に膨らみ、肺胞が壊れてしまう病気です。
肺気腫になると、酸素を取り込むことと肺にたまった空気を排出することができなくなります。
呼吸が荒くなる、運動を嫌がる、疲れやすくなる、よだれが垂れる、呼吸困難などの症状が見られます。
最悪の場合、命を落とすこともあります。
犬が肺気腫になる原因として、気管支炎や気管の腫瘍により気管支が狭くなること、激しい咳や激しい呼吸により肺胞が損傷すること、タバコの受動喫煙などが挙げられます。
一度壊れてしまった肺胞は、元に戻すことはできません。
そのため、これ以上悪化させないように保存療法がとられます。
激しい運動を控える、タバコや排ガスを吸い込まないようにするなど、肺に負担をかけないように気をつける必要があります。
また重症の場合には、入院をして酸素吸引を行う場合もあります。
放っておくと命に関わりますので、早期発見早期治療を心がけましょう。
主に小型犬で発症の可能性があります。