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犬の喉頭麻痺(こうとうまひ)は、声が変わり、呼吸がしにくくなります。麻痺によりうまくのどが開かないために、空気を吸い込むときに苦労をします。また、ヒューヒューというような異常な呼吸音も聞こえます。咳が出たり、体温が高くなって熱中症を引き起こすこともあります。
また、喘鳴と運動不耐性から始まり、気道が閉塞すると呼吸困難、チアノーゼ、虚脱といった症状が現れる場合もあります。
先天性の場合と後天性の場合とがあります。披裂軟骨に付着している喉頭の神経や筋肉の機能不全や機能障害によって麻痺が起こります。
咽頭麻痺の治療方法としては、呼吸の通りをよくするための手術や投薬治療を行います。呼吸困難がある場合は、声帯やヒダ、咽頭部を切除したり、広げたりすることもあります。
治療は、症状が軽度であれば安静を保ち緊急気管切開や酸素吸入などの酸素療法を行い、咽頭の腫脹や炎症に対しては、ステロイド剤の投与を行います。重度な場合には、閉塞を解除するために部分的な咽頭切除を実施することもあります。