作成日: 更新日:
目次
犬の股間節脱臼(こかんせつだっきゅう)とは、股関節の骨盤と太ももの骨をつないでいる靭帯が切れて、太ももの骨が股関節からずれてしまっている状態のことです。
歩き方がおかしい、スキップしているように走るなどの症状が見られます。
犬の股関節脱臼は、足の付け根に大きな力が加わったときに発症します。
たとえば、高いところから落ちた時や交通事故などです。
また、生まれつき骨や靭帯が異常な構造をしているなど、遺伝的な原因もあります。
ホルモン分泌に障害が出ていることが原因となることもあります。
症状が軽度の場合は、消炎剤などの投与と経過観察を行います。
また患部を温めるなどのレーザー治療を行うこともあります。
症状が重度で、何度も脱臼を繰り返す場合、外科手術によって骨を固定します。
予防方法としては、床にじゅうたんを敷くなどして、脚に負担をかけないような生活環境を整えることです。
また、症状が軽度だからといって放っておくと、他の脚に負担がかかり、健康な脚まで病気になってしまうことがあります。
歩き方などに異変が見られたら、すぐに動物病院を受診しましょう。