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回虫症(かいちゅうしょう)は、トキソカラ症とも呼ばれます。犬回虫と呼ばれる、成虫で約10~20センチのミミズに似た寄生虫が、犬の体内の臓器に侵入する病気です。犬回虫は犬の体内を巡りながら、最終的に小腸で寄生します。
腹痛や下痢、嘔吐、お腹が膨れるなどの症状を引き起こします。
感染した母犬の臓器や胎内での感染が多いといわれています。胎内での感染を胎盤感染といいます。
また外部からの感染では、すでに回虫を体内に持ったネズミなどの小動物を捕食することで、感染することもあります。
治療方法としては、犬回虫を駆除するために、線虫類に有効な駆虫薬を投与します。下痢などの症状も引き起こしている場合は、その治療も行います。
1回の治療ですべての犬回虫を駆除できない可能性もあるため、必要に応じて数回駆虫する必要があることもあります。
胎盤感染の場合は予防が難しいです。そのため、出生後の早い時期に駆虫することが重要です。
また糞を誤って口にしてしまうことで感染することもあるため、路上などの糞には気を付けましょう。逆に糞を放置しないように、常に回収するように心がけるようにしましょう。