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気胸(ききょう)は、何らかの要因により肺などから空気が漏れ、胸に不要な空気が溜まってしまう病気です。そのため、肺が十分に機能せず、呼吸に障害が生じます。
呼吸が浅く早くなる、胸に触れられるのを嫌がる、などの症状がみられます。舌が青紫色になるチアノーゼの症状が表れることもあります。胸に存在する空気が多量になり、ショックを起こす緊張性気胸は、命の危険もある病気です。
気胸の原因の一つに、胸を強打するなどの外傷があります。その場合は、交通事故や犬同士のケンカなど、日常生活の中で起きる行動が原因となります。
気管支炎や肺炎など、呼吸器系の疾患が原因になることもあります。何度も激しく咳き込むことで、肺が傷ついていきます。
症状が軽度の場合は、数日間安静にすることで回復に向かいます。
重度の場合は、チューブなどを用いて不要な空気を抜きます。また肺や気管に大きな損傷がある場合は、損傷部位を修復するために開胸手術を行うこともあります。
外傷性の気胸は、普段の生活環境に気を付けることで予防ができます。愛犬が胸を強打することがないよう、生活環境を整理することが重要です。