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犬のマダニ症(まだにしょう)は、あずき大ほどのマダニが血を吸うことで発症します。
マダニの付着部位が赤く膨れる程度であれば、軽度の痛みや痒みを伴う程度ですが、マダニが吸血するときに吐きだす唾液がアレルゲンとなると、強い痒みのアレルギー性皮膚炎をおこし、落ち着きなく掻き続ける様子が見られます。炎症が続いて細菌や真菌などの二次感染がおこりさらに痒みが強くなることはあります。
マダニ症の原因はマダニの寄生です。マダニが付着した周辺が赤く膨れ上がり湿疹のようになることもあります。また、マダニが吸血する時に吐き出す唾液がアレルゲンとなるとアレルギー性皮膚炎をおこします。
春から夏にかけては、成ダニが生息する草や木が生い茂った場所で散歩をしたり遊ぶことにより寄生します。秋は、外で寄生した目に見えないほどの幼ダニが、室内などの温かい環境で成ダニに成長して皮膚炎を起こすことがあります。
マダニ症の治療方法としては、マダニを取り除くために駆除剤の塗布や抗生物質の投与することが効果的です。また基本的に、マダニは手ではなくピンセットでとります。マダニを手で無理にとると、口の部分が皮膚内に残ってしまうことがあるので、手で取らずに動物病院へ連れて行きましょう。また、寄生していたマダニをつぶすと別の病気を媒介するおそれがあるので、つぶさないように注意しましょう。
マダニ症の予防方法は、マダニが多く生存する、公園の芝生や道路沿いの植え込み、草木の多い場所へ頻繁に連れて行かないようにすることです。