犬のブドウ膜炎を解説!症状・原因・治療・予防を知る

犬のブドウ膜炎の症状

犬のブドウ膜炎(ぶどうまくえん)とは、虹彩、毛様体、脈絡膜のいずれかで炎症を起こす病気のことです。そもそもブドウ膜炎とは、目の構造の虹彩、毛様体、脈絡膜の総称のことなのです。

現れる主な症状としては、涙が流れる、目が痙攣する、強い光を受けると目が痛むなどがあります。他には、低眼圧、結膜充血、房水混濁、角膜混濁、縮瞳、眼内出血です。犬は目ヤニや涙が多く流れることで、痛みを感じて目をこすったり、まぶしそうに目を細めたりするようになります。

犬のブドウ膜炎の原因

ブドウ膜は、血管に富んだ組織です。ブドウ膜炎は外傷、角膜炎、子宮蓄膿症などで起こることがあります。原因ははっきりしないことが多いのですが、全身疾患が原因の場合は両目に症状が出ることが多くなります。

ほかに考えられる原因としては、免疫介在性、特発性、代謝異常、感染性、毒性、外傷、腫瘍関連性などが考えられます。

犬のブドウ膜炎の治療・予防

治療方法としては、原因がはっきりとわかればその治療をしていくことになりますが、すぐに特定できないことが多く、点眼や内服によるステロイド剤での消炎治療や結膜下注射が基本になります。

別の疾病によってブドウ膜炎が引き起こされている場合は、そうした基礎疾患への治療が施されます。また、感染症が原因の場合は抗生物質、抗真菌薬、駆虫薬の投与、角膜炎や結膜炎が原因の場合はまずそれらの疾患に対する管理が優先されます。

犬の目の病気一覧

記事監修
動物病院病院 総長 藤野 洋

アニホック往診専門動物病院獣医師 藤野 洋

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

日本大学生物資源科学部(旧農獣医学部)獣医学科卒業。
卒業後、約20年にわたり動物病院でペットの治療に従事。
2007年(株)フジフィールド創業。動物病院とトリミングサロンのドミナント多店舗展開を行い、複数店舗の開業/運営を果たす。

【エデュワードプレス(旧インターズー)】・トリミングサービス成功事例セミナー講師・トリミングサービス成功ガイド監修・Live trim2018 マネージメントセミナー講師 【メディア】・ラジオ調布FM ペットオーナー向け番組MC・多摩テレビ 「わんにゃんMAP」番組パーソナリティ・j:comジモトピ「世田谷・調布・狛江」出演