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犬のマイボーム腺炎(まいぼーむせんえん)とは、まつげの生え際にあるマイボーム腺が炎症する病気です。
マイボーム腺は、油分を分泌し、眼球の乾燥を防ぐという役割を担っています。
瞼のふちが赤く腫れる、瞼の周辺にイボができる、目ヤニや涙液が増えるなどの症状が見られます。
また、痒みを伴うことも多く、目をこすったり、床にこすりつけたりするようになります。
マイボーム腺炎には二つの種類があります。
マイボーム腺に細菌が感染することで起こる炎症を「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」、マイボーム腺に分泌物で詰まることで起こる炎症を「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」といいます。
つまり、マイボーム腺炎は、細菌感染か分泌物のつまりが原因となります。
麦粒腫の場合は、抗生物質の投与によって細菌の活動を抑制します。こちらは比較的早く治ります。
霰粒腫の場合は、外科手術を行い、詰まっている分泌物の排出を行います。
マイボーム腺炎は予防が難しい病気です。
早期発見・早期治療ができるよう、異常を感じたらすぐに動物病院へ行きましょう。